2019年2月17日(日)

代替フロン6割が未回収 環境省調査 罰則強化も検討へ

環境エネ・素材
科学&新技術
2018/12/17 21:52
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環境省は17日、エアコンや冷蔵庫などの冷媒に使う代替フロンが、機器の廃棄時に63%が回収されないまま処分されているとする調査結果をまとめた。代替フロンは温暖化効果が二酸化炭素(CO2)に比べて最大1万倍と非常に高い。環境省は温暖化対策の遅れにつながるとみて、これまでより厳しい罰則を企業に科すなどの検討に入る。

18日に開く経済産業省との合同小委員会で調査結果を公表し、企業関係者らから意見を聞く。現行制度では機器を購入した企業などが繰り返し処分方法などで違反しなければ罪に問えないが、今回の結果を踏まえ1回の違反でも罰金などを科せる制度をつくることを検討する。

オゾン層を壊す特定フロンに代わり普及している代替フロンは、冷蔵庫や製氷機などで広く使われている。だが代替フロンの温暖化効果はCO2の数百~1万倍に上るとされるため、廃棄時に都道府県が指定する回収業者が引き取り、冷媒を抜き取るといった処分方法を義務付けている。

環境省は今回、ハイドロフルオロカーボン(HFC)という代替フロンを使った機器を取り扱う約3500の回収業者を対象に調査した。

業務用の中型冷凍・冷蔵庫で未回収率が8割以上、空調は約7割に上った。老朽化した建物を取り壊すときにエアコンなどを取り外さず、専門の回収業者に渡さずに廃棄される場合が多いとみている。

環境省などは代替フロンの回収や利用を規制するフロン排出抑制法の改正案を作成し、来年の通常国会で成立を目指す。今回の調査結果を基に罰則規定の詳細を詰める。

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