苫小牧埠頭の冷蔵倉庫、完成20年に
北海道苫小牧市が出資する倉庫・港湾運送業の苫小牧埠頭は17日、苫小牧港で整備する大型冷凍冷蔵倉庫の完成が2020年春になりそうだと発表した。従来は19年9月の完成を見込んでいた。9月の胆振東部地震によって苫小牧港は液状化などの被害が発生。着工時期の遅れや安全面の確認、降雪などを考慮して工事期間の延長を決めた。
新倉庫は農産物や水産物など生鮮食品のほか、加工品も保管する。急速冷凍庫などによって食品の鮮度を長く保ち年間の出荷量を平準化できる。
北海道内全域から食品を安定調達し、生産者と加工業者のマッチングも促す。災害時は72時間稼働する自家発電を備えるほか、指令所や避難所の機能も持つ。