日産、臨時株主総会を拒否 ルノーと対立

2018/12/17 22:32
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日産自動車は17日開いた定例の取締役会で、同社の筆頭株主であるフランス自動車大手ルノーが求めていた臨時株主総会の開催を受け入れないことを決めた。日産がカルロス・ゴーン容疑者の会長職を解任したのを受け、ルノーは株主総会の場で役員を選ぶことで日産への影響力を維持する狙いがある。後継会長などを巡る対立が激しくなっている。

ルノーと対立する日産=AP

ルノーと対立する日産=AP

日産は11月22日の臨時取締役会で、報酬過少記載問題などを理由にゴーン容疑者の会長職を解いた。日産側は12月17日の取締役会で日本人取締役から暫定会長を選ぶ考えだった。だがルノーと調整がつかず、同日の取締役会では社外取締役からの具体的な提案が見送られた。同日付で設けた第三者を交えた「ガバナンス改善特別委員会」で協議を継続する。

ルノーは日産の取締役などの人事について「株主総会がオープンで透明性の高い方法で議論する最善の場だ」と主張。日産に対し6月の定時株主総会の前に、早期に臨時株主総会を開くことを求めていた。

新たに設置する委員会では、経営の権限がゴーン元会長に集中していたガバナンス体制の立て直しや役員報酬の決定手続きなどを議論する。会長人事も協議の対象とする。11月22日の臨時取締役会でガバナンスと役員報酬について独立した第三者の提言を取り入れるための委員会の設置を検討するとしていた。

ゴーン元会長の解任後、日産は暫定会長に西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)が兼務する方向で調整していた。ただルノー出身の社外取締役ジャンバプティステ・ドゥザン氏ら、ルノー側と意見がまとまらなかったとみられる。社外取締役は経済産業省出身の豊田正和氏とレーサーの井原慶子氏、ドゥザン氏の3人が務めている。

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