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インド、モルディブに融資枠14億ドル 中国をけん制

【ニューデリー=黒沼勇史】インドのモディ首相は17日、ニューデリー訪問中のモルディブのソリ大統領と会談し、同国への財政支援として14億ドル(約1590億円)の融資枠を設けると表明した。インド洋の島国モルディブはヤミーン前政権下で中国から多額のインフラ資金を借り対外債務が膨らむ。インドは支援を通じて中国をけん制し、モルディブを自国の影響圏に取り込む狙い。

17日にニューデリーで会談したモルディブのソリ大統領(左)とインドのモディ首相=ロイター

11月の大統領就任後、ソリ氏が外遊するのは初めて。会談後の記者会見で、モディ氏は「インドはモルディブに財政支援や通貨スワップを提供する」と表明。融資枠については「経済支援、経済開発の資金として14億ドルを提供する」と述べた。両国は人的交流を深めるためのビザ発給要件の緩和や情報技術分野での協力などでも合意した。

9月の大統領選でソリ氏との一騎打ちに敗れたヤミーン前大統領は、橋梁建設や住宅開発などのため、中国から多額の資金を借り受けた。ソリ氏の後見人で元大統領のナシード氏は、対中債務総額が30億ドルに上るとし、自国の財政運営のみでは「返済は不可能」との見方を示していた。

インド外務省関係者は日本経済新聞の取材に対し、モルディブの「国庫は底をつき始めており、公務員給与の支払いにも窮している」と述べた。インドはモルディブに対して融資枠を設け、行政予算の資金を提供するほか、対中債務の償還も可能にし、同国の外交スタンスを伝統的なインド寄りに戻す狙いとみられる。

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