ともに生きる命が食べ物 服部文祥

エッセー
2018/12/22 14:00
情報元
日本経済新聞 電子版
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殺しは慣れる。だが、何も感じなくなるわけではない。殺すことの衝撃には慣れても、心の底に溜(た)まった澱(おり)のようなものが消えることはなく、それどころか、狩るたびに少しずつ確実に増えている。

小菅のチームに加わったばかりの頃、長老が「俺は鉄砲を置く」と宣言した。置くとは猟師用語で辞めるということである。正しい肉の味を知るために殺生を体験しなくてはならないと強く思っていた頃だったので、私は長老相…

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