中国、地下教会を吸収 バチカン譲歩で司教一本化

2018/12/15 14:49
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【北京=共同】中国政府とキリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ法王庁)が、それぞれ異なる司教を任命し競合していた中国内の二つの教区で、バチカン側が中国政府に譲る形で司教を一本化したことが分かった。中国が事実上、地下教会を吸収することになる。カトリック系メディア、アジア・ニュースが15日までに報じた。

同ニュースは、今年9月の司教任命権を巡る双方の暫定合意を守るため、バチカン側が「犠牲」を払ったと伝えた。地下教会の信者らは落胆しているといい、今後摩擦が起きる可能性もある。

同ニュースによると、司教一本化で合意したのは閩東教区(福建省)とスワトー教区(広東省)。閩東教区ではバチカン系の郭希錦司教が補佐司教に降格し、政府系の詹思禄司教に一本化した。またスワトー教区ではバチカン系の荘建堅司教が近く引退し、政府系の黄炳章司教に一本化することが決まった。

このほどバチカンからクラウディオ・マリア・チェッリ大司教を団長とする訪問団が北京を訪れ、郭氏らにバチカンの決定として伝達。郭氏と詹氏との間では引き継ぎ式も実施された。

郭氏や荘氏はたびたび中国当局に拘束されるなどし、弾圧を受けてきた。また閩東教区では地下教会の信者が政府系の信者に比べ圧倒的に数が多く、地下教会の信者の中には、政府系に吸収されることへの不満を吐露する声も出ているという。

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