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宇都宮で熱エネ効率循環実験 クラフトワークなど

熱利用システム設計施工のクラフトワーク(宇都宮市)とソフィア総合研究所(東京・新宿)は宇都宮市の大谷地区で、熱エネルギーを農業やデータ産業で効率的に循環利用する実証実験を行う。大谷採石場跡地にたまった地下水の冷熱を農業用ハウスやデータセンターの冷却に使い、データセンターの排熱は冬のハウスの暖房に利用。電力使用を抑えた低炭素の温度制御システムの構築を目指す。

年内にも実験に用いる農業用ハウスやデータセンターの建設を始め、2019年夏の稼働を目指す。ハウスでは夏から秋にかけて収穫されるイチゴ「なつおとめ」などの栽培を想定している。

データセンターではイチゴの生産管理に関する人工知能(AI)のディープラーニング(深層学習)や、イチゴの生産・流通のデータをブロックチェーン(分散型台帳)技術で管理するデータ処理などを行う考えだ。

大谷採石場跡地には年間を通じて5~10度と一定の温度を保つ地下水がたまっている。これをクラフトワークが手がける熱交換器を用いた温度調節システムを通じ、イチゴハウスやデータセンターの冷却に使う。

イチゴハウスは半地下構造とし、大谷石で覆った側壁や床に冷水を循環させる。データセンターでは地下水から取り出した冷熱を空調に利用する。

AIの深層学習やブロックチェーンの情報処理ではサーバーなどが熱を発し、冷却のため室温を15度程度に保つ必要がある。大谷の地下水の冷熱を活用することで、システムの稼働以外では電力を使わずに機器の冷却が可能になる。

冬にはデータセンターの排熱を熱源として、クラフトワークのシステムで農業用ハウスを暖める。AIやあらゆるモノがネットにつながる「IoT」の普及でデータセンターの増加が見込まれる中、排熱を有効活用する手法として期待される。

食品などを保管する倉庫も設け、地下水の冷熱エネルギーで温度を調節する。クラフトワークの益子暁弐専務は「新しいエネルギー循環システムのモデルにしたい」と話している。

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