寝正月を満喫できる 最新「睡眠」お助けグッズ
年末年始を家で快適に過ごすための注目グッズ

気がつけば、もうすぐ年末。「今年は旅行にも出かげず、自宅でのんびりしよう」と考えている人に向けて、年末年始を家で快適に過ごすための注目グッズを紹介する特集。第3回は「休日はとにかくずっと寝ていたい」という人のために、寝正月を満喫するためのハイテク睡眠グッズを紹介する。
周囲の音をかき消すハイテク耳せん

就寝時はわずかな音でも気になるもの。また、昼までゆっくり寝たいのに、周囲の生活音で目が覚めてしまうこともある。そんなときに活躍するのが、BOSEから登場したハイテク耳せん「NOISE-MASKING SLEEPBUDS(ノイズマスキング スリープバッズ)」だ。
「長年にわたりBOSEのお客様、そして社員や友人、家族から、睡眠をサポートする製品の開発を求める声が寄せられていた」と話すのは、BOSEのプロダクトマネジメント部部長の大久保淳さん。このことから、周囲の音をシャットアウトし、快適な装着感を持つイヤープラグを開発したという。
ワイヤレスイヤホンのような見た目だが、片方の重さはわずか1.4g、サイズは縦横とも約1cmと非常に小さい。本体はとてもやわらかく、つけていることを忘れるほど。しっかりフィットするため横向きで寝ていても外れない。さらに本体には、外部ノイズを物理的に遮音するイヤーチップが取り付けられており、チップには3種類のサイズが付属する。
スマートフォン(スマホ)とBluetoothで接続して使用するが、一般の音楽再生機能やアクティブ・ノイズ・キャンセリング機能は搭載されていない。スマートフォンの専用アプリから、木の葉を揺らす音、滝のせせらぎ、葉に注ぐ心地よい雨音といった10種類のヒーリングサウンドを選択、再生する。イヤーチップが物理的な耳せんで、それに加えてヒーリングサウンドで耳と脳がノイズを検知できないようにマスキングするというわけだ。
専用アプリにはアラーム機能もあるので、周囲の音が聞こえないからといって寝過ごすこともないだろう。短時間でも質の高い睡眠に期待できるので、休日だけでなく平日にも活躍するはずだ。

音・光・香りで睡眠をうながす

cheero「Sleepion2(スリーピオン2)」は、枕元に置いて、音・光・香りの3つの要素で睡眠導入をサポートするという製品だ。
癒やし効果のあるという自然・胎内回帰サウンドを独自に開発。あらかじめ34曲がプリセットされており、自分にあったリラックスサウンドにより眠りやすくするという。また、Bluetooth接続でスマホと接続できるため、好きな音楽を流すこともできる。ワイヤレススピーカーとしても使用可能だ。
本体中央にはライトを搭載。1/fの揺らぎを持つ光がろうそくのように揺らぐことで、リラックスできる空間をつくる。そして上部には専用のアロマリングを設置可能。アロマオイルの香りがリラックス効果を高め、睡眠をうながすという仕掛けだ。
睡眠導入をサポートするスリープモードのほか、集中力を高めるコンセントレーションモード、ヨガや瞑想(めいそう)に最適なマインドフルネスモードもあり、夜間だけでなく日中にも活用できる。
この商品を展開するティ・アール・エイによると売り上げは好調。「寝つきがよくなった」「夜中に目が覚めてもすぐに眠りにつける」といった声も寄せられているという。

起こしてくれるアイマスク

最後に紹介するのは「寝つきはいいけど、逆に朝が弱くて困っている」という人に向けた「起こしてくれるアイマスク」。
「illumy(イルミー)」は、アイマスクの中から光を照射することで、快適な入眠とストレスのない起床をうながすというグッズ。本体から日の出と日没の太陽光を再現した2種類の光を照射することができる。
入眠時は、日没を再現したオレンジの光を照射し、副交感神経を刺激して穏やかな入眠をサポート。起床時には、日の出をシミュレートした青い光を照射し、徐々に光の点滅を早めることで、ストレスのない自然な起床をうながすというコンセプトだ。同社によれば、この技術は国際宇宙ステーションでも用いられており、オレンジと青の光によって宇宙飛行士の体内時計の調整に使われているという。
本体からアラーム音を鳴らすことも可能。時刻などの設定はBluetooth接続したスマホから専用アプリで行う。アイマスクのカバーは丸洗いでき、旅行や出張に便利なトラベルケースも付属する。
ウェザリージャパンのセールス貴峰康之氏によると「快眠効果を求めている人や、時差ボケなどによる体内時計のズレを解消したい人に支持されている」という。

(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
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