/

苦境の現代自が世代交代、BMW・サムスン出身者要職に

【ソウル=山田健一】米国や中国での販売低迷で業績が厳しい韓国の現代自動車が、幹部の世代交代に着手した。創業家出身のトップ、鄭夢九(チョン・モング)会長の側近をグループ会社に転籍させ、独BMWや韓国サムスン電子の出身者を開発のトップなど要職に起用する。会長の長男、鄭義宣(チョン・ウィソン)総括首席副会長ら新しい世代を中心に経営のてこ入れを目指す。

13日付で発令された現代自グループの今回の幹部人事では、鄭会長の最側近の金容煥(キム・ヨンファン、62)副会長と鄭鎮行(チョン・ジンヘン、63)副会長が、それぞれ現代製鉄と現代建設に転じた。金氏は人事、企画、財務など経営全般に発言力があった。韓国メディアは「鄭義宣時代への移行を象徴する人事」と伝えている。

現代自は「今後は鄭義宣氏が幹部と相談しながら経営の指揮をとる」と説明。日本企業の事業本部長級に相当し、同じ会社に複数人いる社長職でテコ入れ人事を行った。

研究開発本部長にはBMW出身のアルバート・ビアマン(61)社長を抜てきした。研究開発のトップに外国人が就くのは初めて。傘下の起亜自動車の研究開発にも責任をもつ。

さらに、サムスン出身の池永朝(チ・ヨンジョ、59)副社長を社長に昇進させ、自動運転や人工知能(AI)といった次世代技術の開発にあたらせる。技術畑以外でも地元紙出身の孔泳云(コン・ヨンウン、54)副社長が戦略企画担当の社長に就いた。生え抜きでなくても積極的に登用する姿勢を示した。

現代自グループは韓国の財閥のなかでも保守色が強い社風で知られる。自動車業界が100年に1度の変革期と呼ばれ、先行きが不透明ななか、現代自の上意下達の意思決定は組織の硬直化を招き不適切との批判があった。韓国NH投資証券は19年の幹部人事について「研究開発を手始めに改革を急がないと生き残れないという危機感の表れだ」と分析する。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン