2019年8月25日(日)

クスリのアオキ 東北進出 まず福島に出店

2018/12/14 12:16
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クスリのアオキホールディングスは2019年春に東北地方に進出する。福島県会津若松市にドラッグストアを初めて出店する計画だ。地盤の北陸域外で進出先を広げる同社は全国で年80店ペースの積極出店を継続し、11月に店舗数が500店を超えた。食品などの品ぞろえで集客力と地域シェアを高める戦略で、来期には売上高3000億円を射程に収める。

記者会見するクスリのアオキHDの青木社長(13日、金沢市)

青木宏憲社長が13日の記者会見で下期の出店方針を説明し、東北に加えて静岡県でも浜松市に同県1号店を出店する計画を明らかにした。同社は20年5月期に連結売上高3000億円、業界10位の売り上げ規模を8位に高めるのを目標とする。19年5月期の売上高は前期比16%増の2570億円を予想。青木社長は「来期の目標達成に王手をかける」と語った。

進出先は全国18府県に増える。19年5月期の出店数は過去最多となる80店、来期はさらに増やし88店とする計画。同社が強化中の「新規エリア」と位置づける関東・東海・近畿の合計店舗数は今期末に269店に増え、地盤の北陸信越エリア(268店)を初めて上回る見通しだ。

クスリのアオキの拡大戦略は近年のドラッグ市場全体の成長モデルと共通する。単価が比較的高い医薬品や化粧品で利益を稼ぎ、食品や日用品の価格を抑え集客力を高める。同社の食品関連の売上比率は今期末に初めて40%を超える見通しで、食品部門の売上高も9年前の10倍以上となる1045億円を見込む。

店舗のレイアウトを統一することで運営コストを抑えつつ、限られた商圏内に集中的に出店して認知度を高め物流や販促を効率化する「ドミナント戦略」を展開。6年前に進出し約50店舗を展開する群馬県で前期に初めて黒字化を達成した。進出から5年がたつ岐阜県も来期の黒字化を視野に入れる。

新規エリアが順調に収益化する一方、地盤の北陸は競争環境が厳しくなっている。九州地盤のコスモス薬品が石川県や富山県で相次ぎ出店計画を打ち出しており、ゲンキーも石川で店舗を増やす方針。いずれも食品の品ぞろえと低価格を武器とする。アオキも新規出店の1割を生鮮品や総菜の取り扱いが多い大型店とする方針で、競争力を高める。

積極出店を続ける中で課題に掲げるのが店舗運営力の改善だ。同社は今年度に新部署として「能力開発室」を設置。社員の初期教育やキャリア管理を徹底する。

もう一つの課題は調剤部門の底上げだ。病院などの処方箋を基に薬を提供する調剤薬局は、近年の薬価は引き下げが収益の逆風になっている。アオキのドラッグ店で調剤薬局を併設している割合は43%ほど。将来は中小薬局の淘汰が見込まれており、青木社長は「5割の併設率を目標にしたい」としている。

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