米バイオ技術会社、ソフトバンク系など出資 450億円

2018/12/13 21:00
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【ニューヨーク=宮本岳則】バイオ技術の米新興企業、ザイマージェン(カリフォルニア州)は13日、ソフトバンクグループ(SBG)が運営する10兆円規模の投資ファンドなどから4億ドル(約450億円)の出資を受け入れたと発表した。化学業界などに遺伝子を操作した微生物を提供、高機能物質の開発を支援する事業で業容を広げてきた。自社製品の開発にも調達資金を振り向け、一段の成長を目指す。

ロボット自動化とAI技術に強み(米ザイマージェンの研究施設)

4億ドルの資金調達には、サウジアラビアなどが出資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」のほか、米金融大手ゴールドマン・サックスや韓国の運用会社ハンファ・アセットマネジメントなどが投資家として参加する。ザイマージェンは会社創業時の出資も含めて、すでに3回、資金調達している。今回は4回目で、累計5億7400万ドルを外部投資家から集めた。

SBGは2016年、本体を通じて初めてザイマージェンに出資した。ビジョン・ファンドの運営に携わるディープ・ニシャール氏を取締役として派遣するなど関係は深い。今回の出資はグループとして2回目の参加だ。ザイマージェン共同創業者で最高経営責任者(CEO)のジョシュア・ホフマン氏はSBGについて「金融面の強力なパートナーと位置づけている」と話す。

ザイマージェンは化学や農業、医療業界向けに高機能素材の開発支援事業を手がける。遺伝子の操作を通じて、物質の開発や生産に使う微生物を作り出す。ロボットによる自動化や人工知能(AI)技術の活用で、顧客の要望に合った微生物を効率よく開発する。すでに世界の大手企業を顧客に抱える。

新規事業として自社製品の開発に力を入れている。折り畳み可能なスマートフォン用ディスプレーの需要拡大を見込み、パネル表面を保護する高機能フィルムを独自に開発。スマホ新商品への採用を目指している。今回調達した資金は新規顧客の開拓のほか、収益源の多様化に向けた取り組みに充てる。

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