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大陽日酸が米国で水素製造、独リンデから事業買収

大陽日酸は米国で水素製造事業に本格参入する。13日、産業ガス大手の独リンデから同事業を4億1307万ドル(約470億円)で買収すると発表した。12月に米プラクスエアの欧州事業を取り込んだばかりだが、石油精製所などに向けた底堅い需要が期待できるとみて水素製造に参入する。

買収するのは、天然ガスから水素や一酸化炭素を取り出す「HyCO(ハイコ)」事業。石油精製所や化学工場にパイプラインで供給する。米国内にある5つのプラントやパイプラインなどの資産を譲り受ける。同事業の売上高は100億円程度とみられる。

リンデが米国のHyCO事業を切り離すのは、米国連邦取引委員会の要請があったからだ。プラクスエアと合併計画を進める中、合併承認の条件として10月22日に同事業の売却を求められた。当局が売却先候補に名指ししたのが、大陽日酸の米国子会社であるマチソン・トライガスだった。

大陽日酸はプラクスエアの欧州事業買収も含め、2件で計7000億円近くをM&A(合併・買収)に投じることになる。ガス大手の大型合併をきっかけにして、欧米市場での経営基盤を一気に固める。買収資金は借入金でまかない、新株発行による資本増強はしない方針だ。

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