2019年5月24日(金)

アフリカの寄生植物を効率駆除 名大が化合物を開発

2018/12/14 3:00
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名古屋大学の土屋雄一朗特任准教授と大井貴史教授らは、アフリカで年間1兆円もの被害を出す寄生植物「ストライガ」を駆除する化合物を開発した。無理やり発芽させて枯死させる。同様の従来手法に比べ安く作れて除草能力も高いため、アフリカの広大な農地でも使いやすい。2019年にもケニアで圃場試験を実施するという。

成果は14日付の米科学誌サイエンス(電子版)に掲載された。

ストライガはトウモロコシなどの穀物の根に寄生し、栄養分などを横取りして枯死させる。穀物の根などから放出される物質を感知し、発芽して根に寄生する。種の状態で休眠するため除草剤への耐性が強い。

種を無理やり発芽させてストライガを枯死させる除草法がこれまでの主流だが、感知する物質を人工的に作るのは難しく、形をまねた物質では効果が低かった。

研究グループは、大学が保存する1万2千種の化合物をストライガの種子にかけ、発芽を促す物質を探した。見つけた化合物はストライガのたんぱく質に強くくっついた。穀物の出す物質をストライガが感知するためのたんぱく質で、穀物が近くにあると間違えて発芽したとみられる。

次にその物質が含まれる化合物を改良。従来の薬剤よりも約1千倍も除草能力が高く、トウモロコシなどの栽培植物に悪影響がないようにした。

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