渋沢倉庫、倉庫併設の賃貸の研究用施設の整備加速

2018/12/14 0:00
保存
共有
印刷
その他

渋沢倉庫は物流倉庫と賃貸の研究用施設を一体にした施設の整備を加速する。2020年4月をめどに、横浜市神奈川区恵比須町に新施設を開業する。同地域周辺では企業の研究開発拠点の集積が進み、横浜市も立地を後押ししている。試作品などをすぐに倉庫へ保管でき物流のコストや手間を省けることを訴求し、進出需要の取り込みを狙う。

上層階に研究所、下層階は倉庫になる(イメージ)

上層階に研究所、下層階は倉庫になる(イメージ)

新施設の名称は「渋沢ABCビルディング2号館」にする。JR新子安駅から徒歩10分ほどと交通の便も良く、入居する企業にとっても「研究員を集めやすい」(渋沢倉庫)という。

老朽化した物流倉庫を取り壊し、新施設を建設する。5階建てで、延べ床面積は2万3千平方メートルを予定する。建設費は研究所部分に約20億円、倉庫部分には約30億円を見込んでいる。

下層の1~3階は倉庫にし、4~5階を研究所とする。研究所と倉庫はエレベーターで直結。研究所で製作した試作品などを直接、倉庫に運んで保管できるようにする。

研究所の天井高は7~8メートルと一般的なオフィスより高くし、研究に使う大きな設備なども置けるようにする。内装も当初は施さず、研究内容に応じて入居者が使いやすいよう自らできるようにする。

同社は先行して14年に同様の施設を2号館そばに開設。日立化成や米ダウ・ケミカル日本法人などの開発センターが入居している。2号館は再生医療関係や化学などの企業の入居を見込んでいる。テナント募集は19年から始める予定だ。

渋沢倉庫は国内外で倉庫事業を展開している。研究施設を賃貸するのは、物流倉庫よりも賃料相場が高くなることがある。さらに「駅から徒歩圏内の好立地にあるのに、物流倉庫としての機能しかないのはもったいない」との判断もある。

横浜市の助成も追い風だ。恵比須町は市が「京浜臨海部再編整備マスタープラン」の中で研究開発拠点の集積を推進している。渋沢倉庫も2号館の建設に4500万円の助成を受けた。周辺には昭和電工が22年に研究拠点を開設することも決まっているなど、イノベーション創出拠点への期待が高まっている。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]