LRTもっと知って、宇都宮市がPRに躍起 駅には広告

2018/12/12 22:30
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宇都宮市が市中心部と郊外を結び2022年3月の開業を目指す次世代型路面電車(LRT)への注目を高めようと躍起だ。12日、JR宇都宮駅構内の通路に広告を掲示する作業を開始。7月に車両の外観デザインが決定して以降、グッズや看板、バスなどを使ったPRにも取り組む。市民の関心は低調な感も拭えず、認知度を高めようとあの手この手を打つ。

JR宇都宮駅で掲示の作業が進むLRTの広告(12日)

市は宇都宮駅で14日から、駅の東西を結ぶ高架の通路にLRTの概要を伝える広告を設ける。車両デザインのほか、「150円から」「6時台~23時台」など運賃や運行時間の情報も示す。

市は7月に決まった車両デザインを生かしたPRを強化。10月には車両をあしらったラッピングバスの運行が市内で始まった。11月にはLRTの情報発信に協力する「市民応援団」向けのノベルティーとして缶バッジを製作した。

LRTは宇都宮駅東側で5月に本格着工。ホンダの関連企業などが集まる隣の芳賀町の工業団地までの延長14.6キロを結んで4年後の開業を見込む。しかし、市の意気込みに反して、市民の関心がいまひとつ高まっていない現実もある。

「整備していることを知っている程度」「自分は沿線企業に通っているが、関係がなければ関心は持たない」。9日、市内の商業施設「ベルモール」にあるLRTの広報スペース「交通未来都市うつのみやオープンスクエア」では市民からこうした声が聞かれた。

17年8月に設置されたオープンスクエアにはこれまで12万人以上が訪れたというが、ルートや開業時期など基本的なことを問われることもいまだに多いという。

「開通してからあれは一体何だ、と言う人が出かねない」。LRT事業の広報を担う協働広報室は危惧する。缶バッジの製作は「市民応援団がうまく広がらない」(協働広報室)ということの裏返しでもある。

宇都宮駅東側での概算事業費で458億円。その後に計画する駅の横断や西側への延伸を含めると総額700億~1000億円ほどの整備費を見込む大型事業を軌道に乗せるには市民の理解と共感が欠かせない。生活やまちづくりとの関わりも含めた事業の周知が急務になっている。(宇都宮支局 松本萌)

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