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信州大繊維学部 カラフルな「軍手ィ」販売10年

(信越巡って発見)

信州大学繊維学部の学生がカラフルな軍手を製作する「ハナサカ軍手ィ(グンティ)プロジェクト」が、2018年で10周年を迎えた。地元の長野県上田市を中心に年間8千~9千組の「軍手ィ」を販売する同プロジェクト。収益で県内の小学校に軍手ィを寄付してきた。卒業生から学生へ、そして大学生から小学生へ――。世代を超えたプロジェクトは信州大繊維学部の魂を受け継いできた。

「カラフルで人にプレゼントしたいと思ってたの。去年は買えなかったから今年は買えてよかったわ」。11月23~25日、JR上田駅近くの商業施設「アリオ上田」で開いた10周年特別企画を訪れた東御市の大塚章子さんは笑みを浮かべた。

「月うさぎ」「ぱんだ迷彩」「ありがとり」――。今年の軍手ィのラインアップの一部だ。絵柄は動物の図柄や幾何学模様など、色は赤・青・紫など多岐にわたる。毎年10種類ほどの新作を考案、前年から継続する物も含めて15種類ほどを販売している。

信州大学繊維学部の学生団体が手掛けてきた軍手ィ。今年は2年生~大学院2年生まで約30人がプロジェクトに参加している。繊維学部で学んだ知識を生かして製作する軍手ィは、プロ顔負けの出来だ。

タオルの産地として名高い愛媛県今治市産の綿100%の軍手を使用。上田市の隣の東御市に本社を置く業務用インクジェットプリンターのミマキエンジニアリングの印刷機で、様々な色あいの軍手ィを作製してきた。その数は累計で102種類にも上る。

元は「寒い信州の冬を暖かく、街を華やかに!」というコンセプトで始めた企画だった。「軍手ィ」という名前は軍手のローマ字つづりに「I」を挟み込んだ「GUNTIE」。繊維学部3年の榊枝恭平さんは「軍手に愛を込めたんです」と説明する。

いつしか県内各地のイベントなどで軍手ィを販売するようになった。今年は約20件のイベントに参加しているという。通常の軍手ィは500円、滑り止め付きは700円で販売。収益で県内各地の小学1年生に「ちび軍手ィ」を寄付しており、その数は累計7万人近くにも上る。「弟がもらったちび軍手ィがうらやましくて買いに来るお兄さんも結構います」と榊枝さん。

特別企画ではこれまで作製した全ての軍手ィを展示、人気柄の「総選挙」を実施した。子ども達には自分の描いた絵が軍手ィになるワークショップのほか、今年は初めて印刷に失敗した軍手ィを使ってうさぎのぬいぐるみを作るイベントを開催した。

記者も購入した軍手ィをはめてみた。通常の軍手に比べて伸縮性が強く手になじむ感覚があった。冷え込みがきつくなってきたこの時期、大学生の心の温かさを感じながら、屋外で少しおしゃれに暖まるにはちょうど良さそうだ。

(佐伯遼)

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