UDトラックス、自動運転トラックを20年に実用化へ

2018/12/12 16:23
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UDトラックスは12日、完全自動運転の大型トラックのデモ走行を本社(埼玉県上尾市)で実施した。5段階ある自動運転レベルのうち、ドライバーが介在せずに限られた区域で走る「レベル4」にあたる。2019年に実証運行をして20年の実用化を目指す。港湾や建設現場への導入を見込んでおり、物流業界の人手不足解消につなげる。

プログラミング技術を応用し、トラックが事前に走行コースを習得する。車両の天井部分に全地球測位システム(GPS)の情報を受け取るアンテナを備え、前方には障害物を立体で検知する装置「LiDAR(ライダー)」を取り付けた。

同日のデモでは荷台にコンテナを積んだトラックが敷地内のコースを時速10~30kmで走行し、Uターンや後退、停止を繰り返して動作を確認した。開発部門トップのダグラス・ナカノ氏は「大型トラックは限られた領域での運用が可能で、モデルの種類も少ない。乗用車よりも先に自動運転のビジネスモデルを確立できる」と話した。

自動運転トラックは道路交通法の規定がない場所での利用を想定している。実用化すれば港湾のコンテナ輸送や物流施設内の荷物運搬が24時間可能になり、生産性の向上が期待できる。現時点では機器の故障に備えて運転席に人が座るが、将来は無人にする方針だ。

大型トラックを多く使う物流各社の間では、インターネット通販の拡大による荷物の増加などで人手不足が深刻化している。完全自動運転は運転手不足の解決に役立つ。国は25年以降に完全自動運転を商用車で実現する目標を掲げている。

(宮嶋梓帆)

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