2019年4月24日(水)

フィリピン、南部ミンダナオ島の戒厳令を延長 過激派一掃へ強権

2018/12/12 16:03
保存
共有
印刷
その他

【マニラ=遠藤淳】フィリピンの上下両院は12日、2018年末に期限を迎える南部ミンダナオ島で発令中の戒厳令を19年12月末まで1年間延長すると決めた。延長は3回目で、ドゥテルテ大統領が承認を求めていた。同島のイスラム過激派など反政府勢力の一掃に向け、強権を維持する。

過激派の掃討作戦を続けるフィリピン軍(ミンダナオ島マラウイ市、6月)=AP

戒厳令は17年5月に発令。イスラム過激派マウテ・グループがミンダナオ島マラウイ市で武装蜂起したことを受け、ドゥテルテ氏が出した。戦闘は同年10月に終結したが、反政府勢力がなお活動しているとして、戒厳令の延長を繰り返してきた。ドゥテルテ氏は「軍や警察、市民の人命を守るためには戒厳令延長が必要だ」と訴えていた。

戒厳令下では軍などの治安当局は裁判所の令状がなくても、身柄を拘束したり、捜索したりできる。過激派の戦闘員らを迅速に摘発できるが、民主的な手続きを踏まずに人権を侵害しているとして、一部の議員や人権団体などが批判している。

上下両院は12日に合同の特別議会を開き、7日に出された戒厳令延長の要請を審議した。決議では235票の賛成多数で承認した。反対は28票、棄権は1票。賛成票は前回の延長を決めた17年12月より5票減った。

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報