18年ビール系出荷、14年連続減へ キリンはアサヒ猛追

2018/12/12 14:33
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2018年のビール系飲料市場は14年連続で減少する見通しとなった。12日まとまったビール大手4社の販売量によれば、プライベートブランド(PB)を除く市場全体は1~11月累計で前年同月比3%減だったもよう。相次ぐ自然災害などが響き、各社の苦戦が目立った。一方で第三のビールが好調なキリンビールは、年間シェアで首位アサヒビールとの差を詰めそうだ。

第三のビールの販売競争は激しさを増している(埼玉県新座市のいなげや大泉学園店)

キリンのビール系は1~11月累計で6%増となり、4社で唯一のプラスとなった。3月発売の第三のビール「本麒麟(きりん)」は販売目標を2回上方修正し、12月中旬に当初予定の7割増となる約870万ケースを販売するなど好調だった。

一方で全体的には昨年6月に強化された安売り規制の影響で4月ごろまで売り上げの反動減があったほか、台風や豪雨などの自然災害が続いたことで苦戦した。「消費の落ち込みは思うように回復しなかった」(サントリービール)という。

19年1月には年間のビール系飲料の課税済み出荷量が発表される予定で、14年連続で前年割れとなる見込みだ。各社のシェア争いでは、キリンが首位アサヒとの差をどれだけ詰められるかに注目が集まる。

11月の単月販売ベースでは、市場全体は前年比2%減となったもよう。PBを含めると前年並みとみられる。キリンのビール系は4%増だった。第三の「本麒麟」が引き続き好調で、全体を押し上げた。同じ第三の「のどごし」は昨年に季節限定商品を販売した反動で17%減だった。

アサヒのビール系は1%減。第三の「クリアアサヒ」が振るわなかったが、ビールは主力の「スーパードライ」で歳暮商品の需要が伸びたことなどで前年並みだった。

サントリーのビール系は前年並みとなった。ビールでは主力の「ザ・プレミアム・モルツ」の販売促進が奏功し1%増えた。第三では「金麦」の期間限定商品が好調な一方、昨年7月発売の「頂」が減った。

サッポロビールはビール系が7%減。主力の「黒ラベル」は缶製品の売れ行きが好調だったが、第三の「麦とホップ」などが苦戦した。

(柏木凌真)

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