日本ピラー工業、自動倉庫やAGV導入 主力工場

2018/12/12 14:25
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産業・電子部材メーカーの日本ピラー工業は主力工場の生産ラインを刷新する。自動倉庫、自動搬送装置を導入するほか、生産プロセスを効率化する。供給能力の向上、省人化を進める。2019年度までの取り組みで、2~3割の人員減につなげる。半導体向け製品、制御機器など受注は堅調に推移しており、一段の生産改革で収益力を高める。

カゴの移動などを自動にすることで省人化を進める

カゴの移動などを自動にすることで省人化を進める

三田工場(兵庫県三田市)の生産設備、装置を大規模に切り替える。1967年の工場立ち上げ以来、ほぼ半世紀ぶりの大規模刷新と位置づける。従業員、約240人(18年3月末時点)を配置する。今後の人材不足を見すえ、オートメーション化に取り組む方針。

自動倉庫を導入して部品や素材類をスムーズに入出庫できるようにする。部品を運ぶケース運搬も自動化する。自動搬送台車(AGV)を新たに導入し、現在約20人で担当する作業を約2割減でこなせるようにする。作業者が工場内を移動する距離は1日平均1.5キロメートルあるが、7割程度に抑えられるという。

同工場はメカニカルシール、グランドパッキンなどのシール材を製造する。ポンプの継ぎ目などから液体、気体が漏れるのを防ぐのに欠かせない。生産プロセスのひとつである乾燥工程で使う熱処理炉を新型機に置き換えた。

これまで乾燥に約8時間かかっていたが、2~3時間に短くなる。電子レンジの加熱に使うマイクロ波の乾燥設備も新たに導入する。電気、火力を使う一般的な加熱方式と比べてエネルギー効率に優れているうえ、二酸化炭素(CO2)排出を抑えられる。

日本ピラー工業の2017年度の連結売上高は前年度比8%増の294億円。営業利益は51億円とほぼ横ばいにとどまった。半導体装置向け製品は成長の柱として利益を伸ばすものの、シール材を含む産業機器関連が伸び悩んだ。

一連の見直しでコスト削減に加えて、品質向上につなげる。三田工場では今回のプロジェクトを通じて省人化を徹底することで、生産・収益改善につなげる。(千葉大史)

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