2019年8月20日(火)

1位は仮想通貨の流出、セキュリティー事件ランキング

2018/12/12 18:00
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日経クロステック

マカフィーは2018年12月11日、18年の10大セキュリティー事件ランキングを発表した。このランキングは同社がインターネット上で実施した「2018年のセキュリティ事件に関する意識調査」の結果から、認知度の高い順にセキュリティー事件を示したものだ。回答者は国内の経営者やIT(情報技術)担当者、一般従業員など1552人である。

マカフィーの櫻井秀光セールスエンジニアリング本部長

マカフィーの櫻井秀光セールスエンジニアリング本部長

1位は18年1月に発生した仮想通貨「NEM(ネム)」の流出だった。認知度は48.7%にのぼる。投機性が高く注目を集めていたこともあり、2位に10ポイント以上の差を付けて1位となった。結果を分析したマカフィーの櫻井秀光セールスエンジニアリング本部長は「金額の多さが注目を集めた。仮想通貨を狙ったサイバー攻撃は今後増えていくだろう」と予想する。

2位は18年7月に確認された佐川急便をかたるフィッシングメール。認知度は38.1%だった。攻撃者は佐川急便になりすましてSMS(ショートメッセージサービス)を送り付ける。このSMSに記載されたリンクをクリックすると、詐欺サイトに誘導され不正アプリをダウンロードしてしまう。フィッシングメールを送る攻撃者は「仕掛けたリンクをいかにクリックさせるかを考えている。ショッピングサイトや金融機関、カード会社など、クリックしやすい会社をかたってフィッシングメールを送ってくるので注意してほしい」(櫻井本部長)という。

3位は海賊版サイト「漫画村」が社会問題になったことだ。認知度は38.1%。政府が海賊版配布サイトへの通信のブロックを指示したことも話題になった。

漫画村の件を調査対象にしたのは、漫画村のサイトに仮想通貨を不正発掘するマイニングマルウエアが仕込まれていたためだ。今年のマイニングマルウエアの増加率は「ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)をしのぐ」(櫻井本部長)。17年の第4四半期に新たに発見されたマイニングマルウエアは40万件。これに対して18年の第1四半期には300万件弱が発見された。櫻井本部長は「18年は攻撃の軸がランサムウエアからマイニングマルウエアにシフトした年」と話す。

2018年の10大セキュリティー事件ランキング(出所:マカフィー)

2018年の10大セキュリティー事件ランキング(出所:マカフィー)

(日経 xTECH/日経SYSTEMS 安藤正芳)

[日経 xTECH 2018年12月11日掲載]

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