2019年8月20日(火)

ヤマハ発がAI搭載の自動運転車、米家電見本市に出展へ

2018/12/13 7:00
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ヤマハ発動機は2019年1月に米ラスベガスで開かれる世界最大級の家電見本市「CES」に、低速自動運転車を使ったモビリティーシステム「PPM」の新型車両を出展する。自動運転車に乗客の顔を認識する人工知能(AI)を搭載する。高い技術をアピールし、自動運転分野で国内外のビジネスパートナーを開拓する。

ゴルフカートをベースにした自動運転車に「AI車掌」と名付けた乗客の顔やジェスチャーを認識するAIソフトウエアを搭載する。同社が開発を進める低速自動運転のモビリティーシステム「PPM(パブリック・パーソナル・モビリティ)」は18年のCESにも出展しており、今回が2度目となる。

貨客混載を想定するPPMのコンセプト車両も出展する。乗客や荷物の数によって座席を折り畳むことができるようにしたのが特徴で、座席部分のレイアウトを自由に変更することで屋台などの移動型店舗などでの活用を想定している。

AIを搭載した車両は会場でデモ走行する予定。車内のバックミラーの位置に取り付けられたカメラが乗客の顔を認識する。乗車前に乗客の顔写真と名前などの情報を登録すると、AIが登録したデータを基に乗客それぞれの顔を見分ける。乗客の名前で呼びかけたり、乗客が親指を上げるジェスチャーなどで発進のタイミングをAIが判断したりできる。

最大乗車人員は6人。路面に設置された誘導線をたどって走行する電磁誘導方式の自動運転で、時速20キロメートル未満で低速走行させる。通常は10~12キロメートル程度でゆっくりと動く。

あらかじめ決められたルートを低速で走行する自動運転車は、実用化にあたってのハードルが比較的低い。観光地で風景を楽しみながらの走行や、歩行者の多い都市部での利用を想定している。

シンプルな設計のため使用環境に応じて簡単に仕様を変えることができる。例えば住民の移動手段としてPPMを活用する場合、アマゾンのクラウドサービスを提供する。アマゾンのクラウド部門のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)でスマホで車を予約したり呼び出したりできる。

同社はこれまで、石川県輪島市や沖縄県のレジャー施設など全国10カ所ほどで低速自動運転の実証実験を行ってきた。10月には磐田市と連携協定を結び、19年前半から同市の公道で自動運転の実証実験を行う予定だ。

ゴルフカートでは国内市場の8割強、世界でも約3割のシェアを握る。ゴルフカートをベースにした自動運転車は技術的にも応用しやすく、価格も抑えられる利点がある。家電見本市への出展で、企業や自治体などに導入のハードルやコストの低さをアピールする。(為広剛)

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