2019年7月23日(火)

女子高生にウケた「だらしない」靴下(平成のアルバム)
ルーズソックス

コラム(社会)
2018/12/15 6:30
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ルーズソックスをはいた女子高校生(1996年12月、東京都新宿区)

ルーズソックスをはいた女子高校生(1996年12月、東京都新宿区)

1990代後半、女子高校生に白いルーズソックスが大流行した。当時の制服のスカート丈はミニがブーム。足首にボリュームを持たせて、ふくらはぎを細く見せる効果を狙い、女子高生がこぞってはいた。

生みの親で命名者の靴下メーカー創業者、鴇田章さん(78)は「米国で人気だったエアロビクスや、スニーカーで通勤する女性たちがルーズソックスをはいていた。日本の働く女性にも人気が出ると思い販売したが、女子高生に流行したのは予想外」と振り返る。ピーク時には国内外のメーカーが量産し、女子高生は1人10足は持っていたとされる。「あまりの売れ行きに販売数を把握しきれなかった」と鴇田さん。

96年の「新語・流行語大賞」にはルーズソックスのほか、「閉塞感」や「援助交際」が並んだ。厳しい校則や管理教育の名残があった学校現場で、せめてゆるい靴下をはき、反発心をアピールしたい思春期の本音もあった。ポケベルやプリントシールとともに高校3年間の青春を飾る「三種の神器」の1つだった。

東海地方出身の記者(36)も高校時代に愛用した。分厚くて、夏は靴の中が蒸れた。真冬はスカートから出た太ももを覆うため「ルーズ」を引き上げて自転車で通学した。

眉をひそめる大人に目もくれず、怖いもの知らずで街を闊歩(かっぽ)していた女子高生も今やアラフォー世代。仕事や家事、子育てに忙しい日々の中で、誰かにこびることなく、好きな生き方を貫けているだろうか。

ルーズソックス 白い綿の靴下。ゴム抜きで布が垂れ下がるタイプや、丈が1メートル超の商品もあった。ずり落ちを防ぐ液体のりも必需品だった。90年代末になると紺のハイソックスが台頭し、下火になった。

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