姿現した次世代新幹線 JR東が試験車両公開
JR東日本は12日、最高時速360キロメートルの運転を目指す新幹線の試験車両を報道陣に公開した。2030年度に開通予定の東京―札幌間に投入する車両で、現在よりも40キロメートル速いスピードの実現を目指す。速度アップのためには騒音対策も不可欠で、JR東は形状の異なる2種類の先頭車両を造って性能を検証する。
試験車両の製造を委託した川崎重工業の兵庫工場(神戸市)で公開した。試験車両の愛称「ALFA-X」(アルファエックス)は鼻の長さが約16メートル。東北新幹線を走る車両「E5系」とぼ同じ長さで、風の流れをイメージした。製造進捗率は5割ほどだ。
先端鉄道システム開発センターの浅野浩二所長は「速く走るだけでなく、騒音を抑えていかに快適に過ごしてもらえるか。これらを両立させていきたい」と話した。
JR東は別の形状の先頭車両(鼻の長さは約22メートル)についても日立製作所に製造を委託。19年5月から始める試験走行の際には2種類の車両を使う方針だ。