2019年4月19日(金)

サメ専門店で気仙沼PR 震災後開業地元の活気願う

2018/12/12 9:27
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東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市には、全国でも珍しいサメ関連商品専門店「シャークス」がある。店内には財布やかばんなど色とりどりのサメ革製品が並ぶ。社長の熊谷牧子さん(58)は「気仙沼といえばサメ。街の特色を店でアピールして、活気づけたい」と話す。

なめしたサメ革を持つ熊谷牧子社長(10月、宮城県気仙沼市)=共同

なめしたサメ革を持つ熊谷牧子社長(10月、宮城県気仙沼市)=共同

気仙沼市で水揚げされたヨシキリザメの皮は栃木県栃木市の工場でなめされ、東京や気仙沼市内で製品に加工。それらを仕入れて販売する。全国に根強いファンもできた。オリジナル商品の開発にも取り組み、横浜から訪れた客の要望を元に作ったサメの口を模したキーケースが特に人気だ。

気仙沼に生まれ育った熊谷さんは、震災の津波で自宅が流され、勤務先のサメ革加工会社も全壊した。子供らを養うため「何かを始めなければと焦っていた」と振り返る。

そんなとき仮設商店街の関係者から空き店舗があると誘われ、2011年11月に開業。仮設商店街の閉鎖に伴って市内で2度移転し、18年7月に現在の店をオープンさせた。

震災前の勤務先ではパートとしてサメグッズの販売などを担当。顧客の問い合わせに対応するため勉強するうち、生態も含めてサメ自体に強く引かれた。経営の経験がなく開業は不安だったが、「気仙沼にとってサメは特別で誇れるもの」という友人の言葉に背中を押された。今は「天職なんじゃないかな」と笑う。

震災を経て、気仙沼への思いが強くなった。「いつか店内に工房を構えて地元の雇用にもつなげたい。大好きな古里にいつか恩返しできたら」。熊谷さんの夢は尽きない。〔共同〕

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