2019年5月20日(月)

テンセント音楽部門、時価総額2.4兆円 NY上場へ
アリババ以来、4年ぶり大型案件

2018/12/12 7:26 (2018/12/12 9:17更新)
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【ニューヨーク=宮本岳則】中国ネット大手、騰訊控股(テンセント)の音楽配信子会社、テンセントミュージックは11日、新規株式公開(IPO)時の公募・売り出し価格(公開価格)を13ドルに設定した。米メディアが相次ぎ報じた。米市場に上場時の時価総額は212億ドル(約2.4兆円)に達する見通しで、中国電子商取引(EC)最大手、アリババ集団の2014年の上場以来、約4年ぶりの大型案件となる。

テンセントミュージックは中国市場向けに4つの人気音楽アプリを提供し、月間利用者は8億人以上に達する(2017年、北京の展示会での同社ブース)=ロイター

テンセントミュージックは中国市場向けに4つの人気音楽アプリを提供し、月間利用者は8億人以上に達する(2017年、北京の展示会での同社ブース)=ロイター

中国・深圳に本拠を置くテンセントミュージックは12日にも、ニューヨーク証券取引所に米預託証券(ADR)を上場させる予定だ。資金調達額は約11億ドルになる見通し。

米調査会社ディールロジックが米上場企業のIPO時の時価総額を調べたところ、テンセントミュージックは14年のアリババ(1693億ドル)以来の大型案件となる。04年上場のグーグル(現アルファベット、230億ドル)にほぼ匹敵する規模だ。

テンセントミュージックの時価総額は、高い成長力を映したものだ。18年1~9月期の売上高は前年同期比84%増の135億元(19.7億ドル)、純利益は約3倍の27億元(3.9億ドル)に伸びた。中国市場向けに4つの人気音楽アプリを提供し、月間利用者は8億人以上に達する。親会社テンセントが提供し、約10億人が使うスマホ向け無料対話アプリ「微信(ウィーチャット)」との連携が強みだ。

18年は中国企業の米上場が急増している。米ディールロジックによると今年のIPO件数は31件と、前年の通年実績(17件)に比べて8割多い。米株式市場はハイテク株を中心に株高が続き、中国・上海や香港市場に比べて、資金調達のしやすさで優位に立っていたからだ。

ただ、足元では中国銘柄に逆風が吹き付けている。米株式市場に上場するアリババ株は年初来で1割安、検索大手の百度(バイドゥ)株は2割を超える下落率となっており、ダウ工業株30種平均(同1%安)を大きく下回る。中国の景気減速懸念に加え、米中の貿易摩擦の影響も指摘されている。

不安定な相場環境は、テンセントミュージックのIPOにも影を落とす。当初は10月中の上場が見込まれていたが、約2カ月間、延期になっていた。公開価格については仮条件を13~15ドルに設定して投資家の需要を探っていたが、このほど価格レンジの下限で決まったようだ。

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