2019年3月25日(月)

起業家のメンタル支える コトリーが支援事業

2018/12/11 14:03
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オンラインカウンセリングを手がけるcotree(コトリー、東京・中央)は起業家のメンタルヘルスケアを支援するプログラムを始めた。対面やオンラインでカウンセラーが相談に乗るほか、臨床心理士や精神科医なども紹介する。桜本真理社長は「起業家のセーフティーネットを提供したい」と意気込む。

コトリーの桜本真理社長

■対面やチャットで相談

プログラム名は「escort(エスコート)」。1年間の基本料金は無料で、追加のコーチングを有料で提供する。カウンセラーが利用者の行動特性やストレスの許容度を評価し、1回90分のコーチングを対面で提供。担当者とは期間中、睡眠やメンタル、人間関係についてチャット上でも相談できる。

同社のオンラインカウンセリングは約1万人が利用しており、約100人の専門家とのネットワークを持つ。起業家向けのプログラムでは、クラウドファンディング大手CAMPFIRE(キャンプファイヤー、東京・渋谷)の家入一真社長らが立ち上げたベンチャーキャピタル(VC)のNOW(ナウ、同)などと連携する。

コトリーはゴールドマン・サックス証券出身の桜本氏が2014年に創業した。原体験は自身が経験した睡眠障害だった。クリニックでは数分の診療で「軽いうつ病」と診断され、その場ですぐに治療薬を処方されたことに驚いた。「心の悩みについて気軽に相談できる環境づくりを広げたい」と起業に至った。

オンラインカウンセリングを手がける中、経営者や起業家からの相談が常に一定数あったという。「会社を率いる起業家は、社員や家族にも弱い自分を見せてはいけないと考えてしまいがち。体や心が不調になる前の予防から、問題が起きた後も一貫したサポートが必要だ」と強調する。

■VCなど20社と連携

米カリフォルニア大学バークレー校などの調査によると、起業家の約7割が注意欠陥多動性障害(ADHD)やアルコール・薬物依存症、双極性障害などメンタルヘルスの不調を抱える。日本でも、起業家の約4割が不安障害などの疑いがあるとする調査もある。

エスコートでは、グリーベンチャーズ(東京・港)やインキュベイトファンド(同)といったVCなど約20社が賛同し、一部は運営費用も支援する。まずは40人を対象にプログラムを始め、2019年末までに約500人を支援する計画だ。再就職やキャリア相談など中長期的な支援も手がける。

日本でも起業家やスタートアップ企業が社会的な注目を集めることが増えたが、「光が当たるのは会社が成長していたり、事業が成功したりした人がほとんど。ドロップアウトしてしまっても再挑戦を支援する仕組みづくりに貢献したい」と力を込める。

(駿河翼)

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