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「石川遼劇場」を再び…今季最終戦で見えた光
編集委員 吉良幸雄

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2018/12/13 6:30
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15歳でツアー初優勝を飾った2007年に旗揚げした「石川遼劇場」。18年の"最終公演"だった日本シリーズJT杯(東京よみうりCC)では小平智らと激しい優勝争いを演じ、ギャラリーを沸かせた。

最終日に7バーディー「今年一番いい」

3日目の18番(パー3)で、ほぼ直角に左に曲がる2メートルのパーパットを沈め、首位と3打差で最終ラウンドへ。その最終日は、1番でティーショットを左の10番ホールラフまで曲げ、いきなりダブルボギーとつまずき、優勝は難しいだろう、と思わせたが、崖っぷちからの逆襲が鮮やかだった。ラフからの第2打を1メートルにつけた3番を手始めに、17番まで計7バーディー。18番で下り6メートルの難解なパットがわずかにカップをかすめてバーディーを逃したものの、優勝した小平智、黄重坤(韓国)との3人によるプレーオフに進出した。結局、2年ぶりの15勝目はならなかったが、集中力を高く保ち、「今年で一番いいラウンド」と自己評価した。

日本シリーズ最終日、18番でパーパットを決めた石川。この後のプレーオフで敗れ、2位となった=共同

日本シリーズ最終日、18番でパーパットを決めた石川。この後のプレーオフで敗れ、2位となった=共同

今季は13年から17年まで5年間、主戦場とした米ツアーを離れ日本ツアーに戻った。最年少で選手会長に就任するとともに、「次の10年でPGAツアー優勝、海外メジャー優勝」との目標を掲げ、プロ11年目を迎えた。ところが国内開幕戦の東建ホームメイト杯を2位でスタートした後、思いもよらぬスランプに陥った。20位台後半から30位台の成績が続き、ミズノオープン、日本ツアー選手権森ビル杯と2戦連続予選落ち。ダンロップ・スリクソン福島オープン(3位)で久々に優勝争いに絡んだが、8月のRIZAP・KBCオーガスタ(7位)では熱中症にかかり、腸炎も併発して翌週のフジサンケイクラシックでは欠場を余儀なくされた。

練習場で打ち込み、感覚を磨くことで自らのスイングをつくりあげてきた石川にとって、突然の体調不良によるブランクの影響は小さくなかった。体は厚みがなくなり、ほっそり。選手会長の仕事にも時間をとられ、納得のいくまで練習することも難しかっただろう。

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