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英首相、欧州首脳と打開策協議へ 離脱案の採決延期で

【ロンドン=中島裕介、ブリュッセル=森本学】英国のメイ首相は10日、欧州連合(EU)からの離脱案の議会採決延期を受け、EU各国首脳と打開策を協議する方針を固めた。英議会では英・EUの離脱案への反発が強く、メイ政権は大敗を避けるために採決を先延ばしした。メイ氏は13日に開くEU首脳会議を前に複数のEU各国首脳と個別に会談し、国内の情勢に理解を求める考えだ。

11日はオランダのルッテ首相らと会談する見通しだ。

英議会で特に批判が強いのが英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの間で、厳しい国境管理を避ける対策だ。英・EUの離脱案では、問題が解決するまでの安全策として「英国をEUとの関税同盟に残す」案などを盛り込んだ。

ただ、反対派は国境問題が解決できず「EUルールに縛られ続ける」と反発。メイ首相も将来、安全策から確実に抜け出せる妙案を示せていないのが実情だ。

メイ首相は採決延期を決めた10日の議会で「英議会が抱えている懸念についてEU首脳と議論する」と述べた。安全策が永続的な対策にならないよう、EU側と打開策を練る考えだ。ただ「EUとの協議がどれだけかかるか言うことは不可能だ」とも述べ、次の採決の時期については明言を避けた。

野党第1党・労働党のコービン党首は「再交渉に至るかどうか不確かなら、辞めるべきだ」と首相に辞任を促した。

一方、EUのトゥスク大統領は10日、採決延期を受け、ツイッターに「英国との離脱案の再交渉には応じない」と投稿した。一方で「英議会の承認を容易にする方法を議論する用意はある」と述べ、メイ英首相との対話には応じる考えを示した。

トゥスク氏は13日のEU首脳会議にあわせ、英国を除く27加盟国の首脳で英離脱問題を協議する会合を開くと表明した。EU27カ国の会合では、英国と離脱の合意ができない場合に、国民生活や企業活動の混乱を最小限に抑える対策も協議する考えだ。

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