2019年1月16日(水)

欧州株全面安、ポンドは1年8カ月ぶり安値

Brexit
ヨーロッパ
2018/12/11 5:21
保存
共有
印刷
その他

【ロンドン=篠崎健太】英国のメイ首相が10日、欧州連合(EU)からの離脱案の議会採決を見送ると表明したことを受け、同日の欧州株式相場は全面安の展開になった。外国為替市場ではポンドが対ドルで約1年8カ月ぶりの安値水準を付けた。EU離脱を巡る先行き不透明感の高まりに、英国の主要経済団体も相次ぎ懸念を表明した。

欧州株指数は2016年11月以来の安値を付けた(フランクフルト証券取引所)=ロイター

欧州の主要600社で構成する株価指数「ストックス600」は前週末比2%安の338.99で終えた。2016年11月以来約2年1カ月ぶりの安値水準を付けた。英大手銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が3%安となるなど、金融株に下げが目立った。英国やドイツ、フランスなどの主要指数は1~2%下げた。

外為市場では、採決延期の表明後にポンド売りが加速した。前週末の1ポンド=1.27ドル台前半から一時1.25ドル近辺に下げ、17年4月以来の安値水準まで押された。

メイ首相はEU側と打開策の協議に乗り出すが、成否は不透明だ。独コメルツ銀行のピーター・ディクソン氏は「メルケル独首相が退任に向かい、マクロン仏大統領は内政に手を焼くなか、EU側に離脱問題を扱う意欲はない」と指摘する。

英産業界は採決延期に不安をあらわにした。英小売協会のヘレン・ディキンソン最高経営責任者(CEO)は「離脱まで3カ月余りに迫る中でいかなる先延ばしも著しい懸念だ」と表明した。英産業連盟は声明で「速やかに承認されなければ国家の危機に突入する危険がある」と強調し、英・EU双方の政治家に混乱回避の努力を求めた。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

崩れゆく欧州 ユーロ20年、強まる遠心力[有料会員限定]

2018/12/9 5:30

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報