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遊撃手、ライバルが切磋琢磨するその先に
編集委員 篠山正幸

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2018/12/11 6:30
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プロ野球のセ、パ両リーグで新しい受賞者が誕生した今年の三井ゴールデン・グラブ賞の遊撃手部門。パ・リーグの源田壮亮(西武)、セ・リーグの田中広輔(広島)が一時代を築いていくのか、前タイトルホルダーが巻き返すのか。高レベルでの切磋琢磨(せっさたくま)が、来季の戦いを早くも待ち遠しくさせる。

パの源田、大差の初受賞

パ・リーグは2年目の源田が219票を獲得、2位のオリックス・安達了一(18票)、3位のソフトバンク・今宮健太(8票)に大差をつけての初受賞となった。

源田(右)は日米野球の日本代表にも選ばれた=AP

源田(右)は日米野球の日本代表にも選ばれた=AP

リーグ優勝までのしびれる戦いのなかで、全143試合、フルイニングに出場し、守り抜いた。昨季はイージーなミスも散見され、21個の失策を記録したが、今季は11個のみ。遊撃方面にゴロが転がれば投手は安心、というレベルになってきた。

「ポジショニングを含め、昨年経験したことを生かすことができた」と話す。広島の二塁手、菊池涼介同様、見かけはファインプレーにみえなくても、相手や状況に応じての位置取りでアウトを稼ぐことができた、ということのようだ。

社会人のトヨタ自動車でベストナインにも選ばれ、守備にはもともと定評があった。プロ1年目の昨季のキャンプでは名手として鳴らした辻発彦監督に、足の運び方などの指導を受け「今まで聞いたこともなかった」と戸惑いをみせる場面もあった。だが、辻監督の思いきった登用で、もともと手薄だった西武の遊撃にすっぽりはまり、チームの躍進の立役者の一人となった。

パ・リーグの遊撃手といえば今宮。2013年から昨季まで5年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞していた。その壁を破っての受賞だったが、源田は謙虚だった。「今年は今宮さんがけがをして、たまたまチャンスが巡ってきた。(来季)今宮さんも僕も1年けがなくプレーできて、また取れればうれしい」

パの遊撃手といえば今宮。今季は故障の影響で98試合の出場にとどまった=共同

パの遊撃手といえば今宮。今季は故障の影響で98試合の出場にとどまった=共同

右肘痛、左脚の故障に見舞われた今宮は98試合の出場にとどまった。お互いに元気で、百パーセントの力を出し合って、いざ勝負……。そんな源田の心意気が来季以降の好勝負を期待させる。

源田25歳、今宮27歳。これから数年間、ともに脂の乗ったなかでのバトルとなる。もちろん、そこに第3の存在がからんでくれば、なお面白い。

セは田中、大接戦で初受賞

セ・リーグの遊撃手の得票は大接戦だった。16、17年と連続受賞していた巨人・坂本勇人が96票。それを田中が6票上回り、5年目での初受賞となった。

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