2019年5月20日(月)

勝負はこれから

フォローする

遊撃手、ライバルが切磋琢磨するその先に
編集委員 篠山正幸

(1/2ページ)
2018/12/11 6:30
保存
共有
印刷
その他

プロ野球のセ、パ両リーグで新しい受賞者が誕生した今年の三井ゴールデン・グラブ賞の遊撃手部門。パ・リーグの源田壮亮(西武)、セ・リーグの田中広輔(広島)が一時代を築いていくのか、前タイトルホルダーが巻き返すのか。高レベルでの切磋琢磨(せっさたくま)が、来季の戦いを早くも待ち遠しくさせる。

パの源田、大差の初受賞

パ・リーグは2年目の源田が219票を獲得、2位のオリックス・安達了一(18票)、3位のソフトバンク・今宮健太(8票)に大差をつけての初受賞となった。

源田(右)は日米野球の日本代表にも選ばれた=AP

源田(右)は日米野球の日本代表にも選ばれた=AP

リーグ優勝までのしびれる戦いのなかで、全143試合、フルイニングに出場し、守り抜いた。昨季はイージーなミスも散見され、21個の失策を記録したが、今季は11個のみ。遊撃方面にゴロが転がれば投手は安心、というレベルになってきた。

「ポジショニングを含め、昨年経験したことを生かすことができた」と話す。広島の二塁手、菊池涼介同様、見かけはファインプレーにみえなくても、相手や状況に応じての位置取りでアウトを稼ぐことができた、ということのようだ。

社会人のトヨタ自動車でベストナインにも選ばれ、守備にはもともと定評があった。プロ1年目の昨季のキャンプでは名手として鳴らした辻発彦監督に、足の運び方などの指導を受け「今まで聞いたこともなかった」と戸惑いをみせる場面もあった。だが、辻監督の思いきった登用で、もともと手薄だった西武の遊撃にすっぽりはまり、チームの躍進の立役者の一人となった。

パ・リーグの遊撃手といえば今宮。2013年から昨季まで5年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞していた。その壁を破っての受賞だったが、源田は謙虚だった。「今年は今宮さんがけがをして、たまたまチャンスが巡ってきた。(来季)今宮さんも僕も1年けがなくプレーできて、また取れればうれしい」

パの遊撃手といえば今宮。今季は故障の影響で98試合の出場にとどまった=共同

パの遊撃手といえば今宮。今季は故障の影響で98試合の出場にとどまった=共同

右肘痛、左脚の故障に見舞われた今宮は98試合の出場にとどまった。お互いに元気で、百パーセントの力を出し合って、いざ勝負……。そんな源田の心意気が来季以降の好勝負を期待させる。

源田25歳、今宮27歳。これから数年間、ともに脂の乗ったなかでのバトルとなる。もちろん、そこに第3の存在がからんでくれば、なお面白い。

セは田中、大接戦で初受賞

セ・リーグの遊撃手の得票は大接戦だった。16、17年と連続受賞していた巨人・坂本勇人が96票。それを田中が6票上回り、5年目での初受賞となった。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

プロ野球コラム

ドラフト会議

電子版トップスポーツトップ

勝負はこれから 一覧

フォローする
5月4日の広島―巨人戦。1回、菊池涼のプレーを巡りリクエスト後、アウト判定となった結果に猛抗議する広島・緒方監督(左)。この後、退場処分となる=共同共同

 野球に判定のトラブルはつきものだ。それをすっきり解決する手段の一つとして導入されたリクエスト制度だが、それがもとで起こるもめ事もあるからややこしい。審判の権威を守りつつ、判定の正確性を期すにはどうす …続き (5/14)

4月17日の巨人戦での石原の一打が流れを変えた=共同共同

 借金8のどん底から、8連勝で盛り返した広島の反攻の立役者になったのが、会沢翼、石原慶幸らの捕手陣だ。3試合連続の完封を含む連勝の中身は捕手というポジションの重みを、改めて教えてくれる。
 開幕から5カ …続き (4/30)

12日のDeNA戦で大量リードを許し、さえない表情で試合を見つめる広島・緒方監督=共同共同

 広島が開幕から5カード連続の負け越しという、まさかの滑り出しとなった。丸佳浩の移籍、新井貴浩氏の引退を受け、新しい広島をつくるという決意で臨んだ今季。開幕早々の試練は生みの苦しみだった、ということに …続き (4/16)

ハイライト・スポーツ

[PR]