清水建設が自律型ロボ 溶接や天井貼りを担う

清水建設は高層ビルの建設現場などで作業する自律型ロボットを開発した。ロボットは3機で資材搬送や天井張り、鉄骨柱の溶接などを担う。すでにJR新大阪駅近くに建設中の高層ホテルの現場で導入。2019年8月末までの期間に作業員とともに工事を進める。人手不足が叫ばれる建設現場の問題解消に役立てる。
資材を水平に搬送する「Robo-Carrier」にはレーザーセンサーを搭載。指定された場所まで自動搬送する。天井張りなどを担う「Robo-Buddy」は6軸のアームで、30キログラムの重さを自在に動かせる。アームの先端部分を取り換えることでビス留めなどもできる。
溶接ロボット「Robo-Welder」はレーザーで形状を計測して2台が共同で溶接を行う。溶接の形状を瞬時に把握するため、人が介在しないですべての作業が自動でできるという。
同社の担当者は「熟練の技能労働者の大量離職が懸念される中で、現場での生産性を向上させるために導入した。大規模な建設現場での活用を図っていきたい」と話している。