2019年4月18日(木)

英離脱、閣内から修正案 側近は「ノルウェー型」提案
首相は離脱案の維持貫く

2018/12/10 5:10
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【ロンドン=中島裕介】英国と欧州連合(EU)が合意した離脱案の英議会での了承が厳しくなっているのを受け、メイ内閣の閣僚から否決後の修正案が公然と語られ始めた。一方、複数の閣僚や与党の保守党幹部からは離脱案の大敗で政権が傷を負うのを避けるために、11日の採決を先送りすべきだとの声も出ている。ただメイ首相は離脱案が最善との姿勢を崩しておらず、閣僚らの動きが局面を変える機運は生まれていない。

離脱案の支持拡大へのメイ首相の対策は手詰まり感が強い=ロイター

メイ首相に近いラッド雇用・年金相は8日のBBCラジオで、議会で否決された場合の修正案として「EUとノルウェー・プラス型の協定を結ぶのが選択肢になる」と語った。原案がまだ採決される前に閣僚が修正案に言及するのは異例だ。

ノルウェーは非EU加盟国だが、EUと規制や制度などを合わせてEUの単一市場に参加している。ラッド氏はこれに加え、EUとの関税同盟にも残るかたちを想定している。

これにより英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの間での厳しい国境管理を永続的に回避でき、離脱交渉の最大の懸案が解消する効果がある。ただ英国がノルウェーと同様のルールを受け入れた場合、域内での移民の流入の容認も迫られることになる。

移民の抑制はEU離脱の目的の柱だっただけに、英国内の強硬離脱派の理解は得られそうにない。このためラッド氏は2度目の国民投票ももう一つの選択肢に挙げた。

一方、複数の英メディアによると、閣僚の一部や保守党幹部が首相側に11日の採決の先送りを促しているもようだ。ただ首相官邸は採決延期を否定。バークレイEU離脱担当相は9日「採決は予定通り行われる」と語った。メイ首相も8日の英デーリー・メール電子版のインタビューで「離脱案を否決すれば、英国に危機をはらんだ不確実性をもたらす」と自身の案への支持を訴えた。

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