2019年3月20日(水)

淀川すれすれ 橋架け替え 阪神なんば線、9日着工

2018/12/8 7:00
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阪神電気鉄道なんば線の大阪市内の淀川にかかる橋を架け替える工事が9日に始まる。現在は最低潮位から4メートル程度の高さしかなく「淀川にかかる橋で、最も水面に近い」(国土交通省)ため、高潮や大雨に伴う洪水対策が課題だった。下流側に桁が7メートル程度高い新たな橋を建設する。鉄道を運行しながら事業を進めるため、15年後の完成を目指す長期事業になる。

阪神なんば線の淀川に架かる橋梁は川面に近い

現在の橋は758メートルで、1924年に完成した。淀川にかかる鉄道橋としてはJRに次ぐ長さ。橋桁が水面に近いため、高潮や洪水の際には水をかぶって、鉄道が運行不能になりやすい。橋脚が39本あり船が運航しにくかった。新しい橋は橋脚が10本に減り、増水時に川の水が流れやすく、船は運航しやすい。

現在は堤防に切れ込むように橋があり、この部分からの水の浸入を防ぐために陸閘(りくこう)と呼ばれる水門を設置している。急な増水で閉門が間に合わないと、橋が架けられた大阪市西淀川区や此花区だけでなく、中心部の北区梅田地区にも浸水する恐れがあり、水門を撤去して堤防をつなげる。

事業費は560億円で、このうち国が470億円を負担。阪神電鉄の負担は30億円で済む。このほか付近の道路の踏切をなくすため、立体交差事業を実施する大阪市が60億円を負担する。

今回の事業は淀川全体の治水計画に位置づけられている。淀川上流で洪水対策が進むと、河口付近に流れ込む水量が増え、大雨などで、なんば線の橋梁が冠水するリスクが高まる。洪水対策のための鉄道橋の架け替えは東京・荒川の京成電鉄でも実施されている。

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