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シャイアー買収の武田株、13年以来の4000円割れ
財務悪化の懸念根強く

ヘルスケア
2018/12/7 13:10
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7日午前の東京株式市場で武田薬品工業の株価が一時前日比178円(4%)安の3926円まで急落した。武田株が4000円を割り込むのは2013年1月以来、約5年11カ月ぶり。5日の臨時株主総会でアイルランド製薬大手シャイアーの買収が承認され、巨額負債による財務悪化が改めて意識されているようだ。

武田は国内最大となる総額460億ポンド(約6兆6000億円)でシャイアーを買収する。買収額のうち4兆円規模は新株発行で対応するものの、3兆円超は借り入れや社債などで賄う計画。

有利子負債から手元資金を差し引いた純有利子負債は、5兆4000億円程度と18年3月末時点の約8倍に膨らむ見通しだ。市場では「中長期的な財務健全性に不安がある」(国内証券)との声が出ている。

EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に対する純有利子負債の倍率は約1.8倍から約5倍に悪化するが、武田は23年3月をメドに2倍以下まで改善させる方針。最大100億ドル(約1兆1000億円)の非中核資産の売却を検討しており、クリストフ・ウェバー社長は「負債削減をさらに加速できる」と前倒しを視野に入れている。

7兆円弱という金額の大きさが注目されがちだが、投じた資金を買収先企業の何年分の利益で回収できるかを示すEV/EBITDA倍率は11倍程度。13~14倍が多いとされる製薬業界のM&Aの中では「割安で合理的な戦略」(UBS証券の関篤史氏)との声もある。

武田株は買収計画が表面化した3月下旬から約3割下落した。予想PER(株価収益率)は16倍台と、第一三共(48倍台)やエーザイ(46倍台)など他の製薬大手を大きく下回る。ただM&Aを材料としたさや取り狙いの短期筋も多いとみられる。武田は19年1月にも買収を完了させる計画で、ウェバー社長は「新会社のファンダメンタルズが評価されれば株価は必ず回復する」と自信をみせる。武田株から目が離せない局面が続きそうだ。

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