2018年12月15日(土)

FCA、米に新工場 トランプ政権の要求に応じ

自動車・機械
北米
2018/12/7 7:22
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【シリコンバレー=白石武志】欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が米デトロイトに完成車の組み立て工場を新設する計画を進めていることが6日、明らかになった。米経済専門テレビCNBCなどが関係者の話として報じた。米国で人気の多目的スポーツ車(SUV)を生産し、旺盛な大型車需要に応える狙いとみられる。

FCAでは大型車の好調が続いている(「ジープ」ブランドの新型車)

米メディアによると、FCAはデトロイトで休止中のエンジン工場を完成車の組み立て工場に転換し、2021年をメドに主力の「ジープ」ブランドの大型SUVを生産する計画という。FCAにとっては米国内で7カ所目の完成車工場となる見込みだ。

18年11月下旬には米ゼネラル・モーターズ(GM)が販売不振に陥っている小型乗用車を生産する北米5工場の生産停止を発表し、雇用創出を公約に掲げるトランプ米政権の批判を浴びたばかり。FCAは小型車の米国生産縮小などのリストラ策で先行しており、工場新設によって米政権の政策に順応する姿勢をアピールする狙いとみられる。

FCAでは米国の大型車人気を追い風にジープブランドのSUVやピックアップトラックなどの販売が伸びている。米国の新車販売市場全体が前年比横ばいで推移する中、FCAの18年1~11月の米新車販売は203万台と前年同期に比べ8%増加している。

FCAはこれまでもトランプ氏の国内投資と雇用創出の要求に積極的に応じてきている。同氏の大統領就任直前の17年1月には米国のミシガン州とオハイオ州の工場の設備増強のために計10億ドル(約1100億円)を投じて約2000人を追加雇用し、メキシコで生産する大型ピックアップトラックの生産を一部移管すると発表していた。

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