2018年12月13日(木)

米貿易赤字が過去最大 10月、対中摩擦で駆け込み輸入

トランプ政権
貿易摩擦
北米
2018/12/6 22:41
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【ワシントン=鳳山太成】米商務省が6日発表した10月の貿易統計(通関ベース、季節調整済み)によると、モノの貿易赤字は769億8200万ドル(8兆7000億円)と前月に比べて0.9%増え、単月で過去最大となった。中国との貿易戦争の余波で、米国の関税引き上げを見込み、一部製品の駆け込み輸入が膨らむ一方、報復関税を受けた農産品や自動車の輸出が振るわなかった。

対中赤字は381億8300万ドルで2%拡大。6カ月連続で増え、赤字全体の半分を占めた。輸出が25.9%減と大幅に縮小した。中国の国有企業を中心に報復関税の対象となった農産品や産業資材などの米国製品を買い控えたようだ。1~10月の対中赤字は前年同期比11.3%増の3435億8300万ドル。過去最大の2017年を大きく上回るペースで増える。

10月の対日赤字は前月比12.1%増の55億1300万ドル。中国、メキシコ、ドイツに次ぎ多かった。日米は年明けに貿易交渉を始める予定だ。

10月の全体の輸入は過去最大の2178億3900万ドルで0.1%増えた。消費財の輸入が過去最高だった。トランプ米政権は9月下旬から家具など消費財を中心に2000億ドル分の中国製品に10%の関税を上乗せ。年末商戦後の19年1月1日に25%へ引き上げる予定だったため駆け込み需要が膨らんだ。米中は引き上げを19年2月末まで凍結することで合意した。

全体の輸出は0.3%減の1408億5600万ドル。中国が報復関税を課す大豆は半減で、4カ月連続のマイナスだった。中国が7月から報復関税をかける自動車関連の輸出も落ち込んだ。米政権による鉄鋼・アルミニウムへの追加関税に対抗し、欧州連合(EU)、カナダなどが農産品や工業製品に報復関税を発動したことも響いた。

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