2019年6月24日(月)

フィリップス、ヘルステック加速 他社と連携強化

2018/12/6 18:30
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フィリップス・ジャパンは6日に2019年度の戦略発表会を開き、健康領域とIT(情報技術)を組み合わせた「ヘルステック」の取り組みを拡充すると発表した。様々な場面で生活データを収集し、健康維持の取り組みや病気の最適な治療法の提案に生かす。データ収集などの仕組みづくりのため、他社とのオープンな連携も強める。

事業戦略を発表するフィリップス・ジャパンの堤浩幸社長(6日、都内)

堤浩幸社長は「ヘルステックのリーダーとして生活を革新していく」と語った。重視するテーマとして治療の個別化や予防、生産性などの項目を例示。「パーソナライズ」など英語の頭文字を取って「5つのP」と表現した。ITを使って医療現場の効率を高める。

さらに「ヘルステックの領域はどんどん広がっている。多種多様な事業モデルがあるし、規模も今の数倍にもなると確信している」とも述べた。

データ利用では病院の検査結果だけでなく、家電製品やスマートフォンのアプリなどを通じて生活情報も取り込む。利用者の普段の様子が分かれば病気になったときに各個人にあわせた精密な治療法を選択しやすくなる。食事や運動法といった健康増進のアドバイスも容易になる。

外部の企業との取り組みも強化する。富士ソフトとは拡張現実(AR)の活用で連携する。大型の医療機器のホログラムを表示し、配置を換えながら導入施設での設計を短期間でできるようにする。説明会に登壇したビックカメラの宮嶋宏幸社長は、店舗で睡眠の悩みを解決する製品やサービスを提供する取り組みを披露した。コンタクトレンズを処方する店舗内のクリニックを活用する。

東北大学や国立循環器病研究センター、スタートアップなどとの連携も進める。19年春には大学や企業などと共同で事業開発する拠点を仙台市内に設ける。堤社長は「業界の壁はなくなる。同じゴールを持っている人と新しいものを創造すると皆さんのためになるし、収益にもつながる」と話した。

あわせて人工呼吸器などを手掛けるフィリップス・レスピロニクスを19年4月1日付で統合することも発表した。

(諸富聡)

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