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パラジウム価格上昇 スポットは金逆転、先物でも視野

自動車触媒に使う貴金属、パラジウムの価格上昇が鮮明だ。5日の現物のスポット(随時契約)市場では供給不足懸念を背景に16年ぶりに金の価格を上回った。先物市場でも金とパラジウムの価格差は一段と縮まっており、価格逆転が視野に入る。

国際指標のニューヨーク先物のパラジウム価格は足元で1トロイオンス1185ドル前後。8月を底値に4割上昇した。金先物との価格差は年初に1トロイオンス230ドルあったが、足元では同60ドル程度まで縮まっている。

パラジウムは主にガソリン車の触媒に使う貴金属。プラチナやアルミニウムの副産物であるため、鉱山は急な増産ができず生産量は頭打ちだ。新興国を中心に自動車販売が伸び、触媒向け需要はこの10年で2倍に膨らんだ。現物の供給不足懸念が強まり、10月以降は上場来高値を更新し続けいている。

欧州を中心とした脱ディーゼルの流れがパラジウム高を後押しした側面もある。ガソリン車へのシフトにより、2017年9月にはディーゼル車の触媒に使うプラチナの価格を追い抜いた。

現物の需給逼迫に加え、投機筋の積極的な買い意欲が一因との声もある。住友商事グローバルリサーチの鈴木直美氏は「高値を更新した10月以降、投機筋は次の目標として金との逆転を視野に入れている」と指摘する。先物でもパラジウムと金の価格が逆転する日が近づいている。

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