2018年12月10日(月)

ソフトバンク、品川で28GHz帯の5G実証実験

モバイル・5G
BP速報
2018/12/6 15:13
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ソフトバンクは2018年12月5日、28GHz帯の第5世代移動通信システム(5G)の実証実験を報道関係者に公開した。20年に予定している5Gの本格サービス開始に向け、新たな周波数帯である28GHz帯の電波特性を実環境で確認し、基地局のノウハウなどを蓄積する。

実証実験に使った28GHz帯の子機アンテナ

実証実験に使った28GHz帯の子機アンテナ

実証実験は品川駅高輪口付近のビル屋上に設置した28GHz帯の5Gの基地局を使って実施。この基地局から、高輪口付近の別のビルにある貸し会議室、JRの線路を挟んだ反対側の港南口付近にあるホテルの宴会場の2カ所それぞれに5Gで通信を確立し、360度カメラで撮影した動画をリアルタイムに相手方へ伝送し、タブレット端末やVRゴーグルで確認する試験を実施した。高輪口の基地局から港南口のホテルまでは約450m離れているとする。

同社は今回の実証実験について、都心部で28GHz帯を使う実証実験としては初期段階であるとしており、実験の詳細な仕様は公表していないが「安定した通信を確立するため、ビットレートは上り/下りとも1Gbps未満とした。遅延は1~2秒程度」(同社)としている。

28GHz帯の5G回線経由でリアルタイムに伝送した360度映像

28GHz帯の5G回線経由でリアルタイムに伝送した360度映像

同社はこれまでも東京都心部で5Gの実証実験を展開しているが、周波数帯は4.7GHz前後と比較的低い帯域のみ使用していた。18年11月14日に品川、芝大門、渋谷の都心部3カ所で28GHz帯の実験免許を取得した。今回の実証実験はこの免許取得を受けて開設した実験局によるものである。

総務省は5Gの商用サービスに向け3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯の3種類の帯域を用意しており、28GHz帯が最も広帯域になる見通し。半面、28GHz帯は直進性が強いことや減衰が大きいことなど電波の特性がこれまでの携帯電話サービスで使われていた帯域と大きく異なり、ノウハウの蓄積が必要とされている。

ソフトバンクは今回のような実験を繰り返し28GHz帯を取り扱うノウハウを蓄積し、商用サービス開始に備える。特に「これまでカバーが難しいとされてきた20階以上の高層建築物について、28GHz帯の5G基地局を活用してエリア展開を図りたい」(同社)としている。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 金子寛人)

[日経 xTECH 2018年12月5日掲載]

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