2018年12月12日(水)

アビーム、シンガポールのスタートアップ買収

ネット・IT
エレクトロニクス
2018/12/6 12:20
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アビームコンサルティングはシンガポールのデータ分析会社、ライトストリームアナリティクスを買収する。データ活用支援のスタートアップ企業で、現地の金融業や製造業に幅広い顧客網を持つ。データ分析による経営戦略やマーケティング戦略の立案が主流になるなか、海外の有望企業のM&A(合併・買収)でアジア圏の需要を大きく取り込む。

ライトストリームアナリティクスは2006年創業で、シンガポールの金融業界を中心に強固な顧客基盤を持つ。人工知能(AI)の一種である、マシンラーニング(機械学習)や画像解析など複数の技術を組み合わせて、有用なデータをまとめるノウハウを持っている。

企業活動で蓄積されるデータや、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)など、異なる枠組みの情報を活用できるのも特徴だ。例えば金融機関が運用するシステムの情報と外部から取得した情報を集約して分析し、融資先の信用力をより精緻に調べて、危機管理に役立てるといったサービスを提供している。

シンガポールに本社機能を持つほか、IT(情報技術)人材が豊富なインドネシアでもデータ分析要員を抱えている。社員数は2カ国合わせて約100人。17年の売上高は720万シンガポールドル(約5億9千万円)で、18年は1割増の800万シンガポールドルを見込む。データ分析の需要増を追い風に急成長している。

アビームはライトストリームアナリティクスの創業者などが持つ株式を18年中に70%、21年までに100%取得する計画。株式の取得にかかる資金は総額で7億円程度になるとみられる。

アビームもデータ分析事業を手がけている。データ分析の要員は100人程度で、日本企業を中心にサービスを提供している。アビームが持つコンサルティングの商流も生かしながら、今回のライトストリームアナリティクスの買収を機にアジア英語圏での事業拡大を狙う。

アビームはこれまでも企業との資本提携で海外展開を進めてきた。15年には業務基幹システムの開発などを手がけるシンガポールのオプティマムソリューションズに出資し、金融機関や製造業など向けのビジネスの強化を進めている。アビームの18年3月期の売上高は前の期比4%増の748億円だった。(比奈田悠佑)

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