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豊島逸夫の金のつぶやき

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貿易戦争で逮捕者、市場も注視

2018/12/6 11:17
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これぞ、米中貿易「戦争」を実感させる展開だ。

中国通信機器大手、華為技術(ファーウエイ)社の最高財務責任者(CFO)で創業者の娘がバンクーバーで逮捕された。米国の要請でカナダ側が動いた。容疑はイラン向け違法輸出。米国側は引き渡しを要求しているという。

米中貿易戦争の核心は、世界のハイテク覇権争いであることを象徴する出来事だ。

関税合戦より重い。

中国国家プロジェクト「中国製造2025」の核心を突く事件ゆえ、中国側も妥協はできまい。中国側のハイテク産業育成策はブエノスアイレスでの米中トップ会談でも議題となっているが、中国側は沈黙を保ち、事実上拒否の姿勢を見せている。

もうひとつの中国通信機器大手ZTE社にも、米商務省は4月に対イラン違法輸出の容疑で米国企業との取引を禁じた。その結果、ZTE社の経営が一気に悪化した。

対して今回は、中国企業幹部の身柄を拘束する手段に打って出たので、貿易戦争もいよいよ実戦突入の感がある。

この問題は、ブッシュ元大統領の葬儀休日明けのニューヨーク(NY)市場で、不安材料視されそうである。

すでに市場では休日前に、ブエノスアイレスでの米中トップ会談の成果が疑問視され、ダウ平均が799ドルもの急落を演じていた。昨日の欧州市場も、まだ、その影響が残り、株価が続落している。

なお、日本での日産ゴーン元会長の逮捕・勾留の手段・待遇が、欧米では批判されている。企業幹部逮捕後の処遇を巡り、対比する意見が既に欧米市場から聞こえてくる。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・公式サイト(www.toshimajibu.org)
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuo.toshima@toshimajibu.org

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