米ぬかからタンパク質、山形大など開発 健康食に用途

2018/12/5 21:42
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山形大学と三和油脂(山形県天童市)などは米糠(こめぬか)から高濃度のタンパク質を作る技術を開発した。米糠から油を搾った後の脱脂米糠を活用。栄養価が高くアレルギーを起こす物質を含まないことも発見し、医療食やサプリメントなどへの用途を開拓する。健康志向の高まりから米油は需要が伸びているが、脱脂米糠の活用が課題だった。

脱脂米糠から取り出した、アレルゲンフリーのタンパク質(右)

米ぬかからタンパク質を作るパイロットプラント(山形県天童市)

山形大の渡辺昌規准教授らはタンパク質などを連続回収する技術をすでに確立していたが、このほど、タンパク質とリンを効率的に回収できるパイロットプラントの開発に成功。大豆タンパクより栄養価が高いこともわかり、今後は溶けやすさや味を調べて商品化につなげる。

特にタンパク質を作る過程で米アレルゲンが分解されることから、「高濃度・高栄養価・アレルゲンフリー」として商品開発が可能になる。筋肉増強のために摂取するプロテインなどに利用でき「海外を含めて大きな市場が期待できる」(渡辺准教授)という。

また米油の抽出後に脱脂米糠が80%残るが、家畜のエサや肥料といった用途しか無かった。米油メーカーで業界3位の三和油脂は「月4000トンある脱脂米糠の有効利用に向けて、2019年にはサンプル品を作りたい」(山口与左衛門社長)と話している。

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