2018年12月15日(土)

豚コレラ、岐阜3例目 県畜産研で500頭殺処分

中部
社会
2018/12/5 9:23 (2018/12/6 1:16更新)
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岐阜県は5日、同県美濃加茂市前平町の県畜産研究所の豚2頭が豚コレラに感染していたと発表した。岐阜市の養豚場で9月に国内で1992年以来の感染が判明、11月には岐阜市畜産センター公園でも発生しており3例目。2例目に続く行政施設での感染拡大で、対策の先頭に立つ県の失態に批判が高まりそうだ。

岐阜県畜産研究所周辺に集まった防護服を着た作業員ら(5日午前、岐阜県美濃加茂市)=共同

豚コレラが発生した県畜産研究所で殺処分のため豚を豚舎から出す作業(5日午後、岐阜県美濃加茂市)=県提供

農相「影響大きい」、知事は謝罪

吉川貴盛農相は5日、農林水産省で開かれた豚コレラの対策会議で「県の施設で発生したのは重要だ。影響が大きい」と発言。古田肇知事は同日の県の対策会議で「万全なはずの県の研究施設で発生してしまい、誠に申し訳ない」と謝罪した。

県によると、今月3日に研究所養豚・養鶏研究部の職員が食欲不振の豚4頭を確認。国の検査で、うち2頭の感染が5日に確定した。ウイルスは、1、2例目や県内で相次いで見つかっている感染した野生イノシシと同じ型だった。

生産や流通に影響の恐れ

県は6日未明、研究所の飼育豚503頭の殺処分を終えた。死骸の埋却を含む初動の防疫作業は8日までに完了させる。また、研究所から半径10キロ圏内で豚の出荷などを禁じた搬出制限を設定した。

研究所の主な目的は、県産銘柄豚など良質な豚肉の開発で、養豚場に種豚の精液を供給したり、一部の豚を出荷したりしている。種豚も殺処分の対象で、生産や流通に影響が出る恐れがある。

野生イノシシ感染は66頭に

研究所は1例目の養豚場から約16キロ、2例目の畜産公園から約23キロ離れている。県内では感染イノシシの発見が相次いでいて、5日も新たに3頭を確認、計66頭となった。美濃加茂市では見つかっていない。

岐阜市の養豚場では9月9日に感染が判明。県や市は8月から複数の豚の衰弱を確認していたが、当初は熱射病と診断するなどし批判を受けた。11月16日に感染が確認された畜産公園では、農水省の調査で飼養衛生管理基準を守っていなかったことが判明した。

〔共同〕

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