2019年5月26日(日)

事故車買い取りのタウ、個人からの仕入れ拡充

2018/12/4 22:00
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事故車の買い取り、販売を手掛けるタウ(さいたま市)は個人ユーザーからの買い取りを強化する。ラジオCMの全国展開を始めたほか、概算査定額が容易に分かるサイトを生かして仕入れを増やす。事故車へのマイナスイメージ払拭のため、売り手と買い手の思いをつなぐサイトも新設。個人からの買い取りを現在の2000台から2021年9月期には3500台に増やす計画だ。

西日本豪雨では約6000台を引き取った

事故や災害で損傷した車は一般の中古車買い取り業者はほとんど取り扱わず、売れないと考える人が多い。そのためタウは今秋から月間1000万円を投じて、全国のFMラジオ38局でCMの放送を始めた。

CMでは、損壊していても平均35万円で買い取っていることをPRしている。自社調査では、13%にとどまる認知度を21年9月期に50%にする目標を掲げ、広告宣伝を強化する。

個人ユーザーの利便性を高めるため、容易に概算の査定金額が分かる仕組みをオークファンと共同開発した。車両情報と損傷情報を選択するだけで概算の査定金額を提示する「事故車売却シミュレーター」で、タウのサイトに掲載している。

11月には「See You Againプロジェクト」と名付けたサイトを開設した。売却する人に愛車への思い、購入する人に元の持ち主への返事などをメッセージとして書いてもらい、双方に届けるとともに、車の写真と合わせてサイトで紹介する。

タウは7月の西日本豪雨で水没などの被害を受けた約6000台の車両を引き取った。被災者からは「愛車がどう使われるか不安」との声が寄せられたという。一方、車両は海外118カ国に輸出しており「自分が日本車を持てるとは思わなかった」と喜ぶ人が多い。そこで双方の思いを仲介しようとサイトを開設した。メッセージへの「いいね!」の数に応じて、交通遺児育英会などに寄付する。

タウの18年9月期の売上高は前の期比17%増の269億円と過去最高を更新した。買い取り台数は9万9000台に上るが、自動車関連業者や損害保険会社からの仕入れが大半で、損傷の程度が重い車が多い。

中・軽度の損傷の場合は修理するのが一般的で、宮本明岳社長は「個人ユーザーに軽度、中度でも売却できるという選択肢を持ってもらいたい」としている。

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