2018年12月12日(水)

船舶燃料の20年規制「軽油に上昇圧力」 FTサミット

2018/12/4 19:51
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国際商品の動向を中心に国内外の専門家が議論する英フィナンシャル・タイムズ(FT)主催の「コモディティズ東京サミット」が4日、都内で開かれた。原油相場の急落は主要産油国の供給過剰が一因との見方が参加者から示された。2020年から始まる船舶燃料の硫黄分規制を巡っては、軽油価格の上昇圧力になるとの見方があった。

講演するIEAのニール・アトキンソン氏(4日、都内)

国際エネルギー機関(IEA)のニール・アトキンソン氏は原油市場について足元で世界の在庫は増加しており「6日の石油輸出国機構(OPEC)総会で何らかの対応策が検討されるはずだ」との見方を示した。コスモ石油の河口光康氏も「原油の供給過剰の影響は、ガソリンなどの製品市況にも表れている」と指摘した。

国際海事機関(IMO)は20年1月から、外航船などに使う船舶燃料に含む硫黄分の上限を現行の3.5%から0.5%に引き下げる。同規制に関してアトキンソン氏は「高硫黄の重油の需要が激減する一方、引き合いの強まる軽油には上昇圧力がかかるだろう」と話した。

現状では高硫黄重油の使用も可能な脱硫装置(スクラバー)の船舶への設置が対応策として有力視されている。河口氏は「中期的にはスクラバー設置は増えるが、軽油と高硫黄重油の値差が進捗の度合いを左右する」と述べた。

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