2019年9月23日(月)

米天然ガス4年9カ月ぶり高値 在庫薄く寒波予想

2018/12/4 19:06
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米国の天然ガス価格が4年9カ月ぶりの高値圏にある。在庫水準が低い一方、気温が下がり暖房需要が膨らむとの思惑が浮上。液化天然ガス(LNG)輸出の増加も米国内の不足感を強めた。LNG市場では原油でなく米国のガス指標価格に連動する契約が徐々に増加。高値が続けば日本に波及する可能性もある。

高値が続けば日本に波及する可能性もある

米指標のヘンリーハブ価格(期近)は100万BTU(英国熱量単位)あたり4ドル台半ば。例年冬にかけて上がる傾向があるが、前年同期より5割高い。11月中旬には一時4.9ドル台に乗せ、2014年2月以来の高値をつけた。

直接の理由は北米の気温が低下するとの予報。米国の天然ガス在庫は前年同期を下回り過去5年平均より少ない。寒い冬に暖房向けの消費が伸び、需給が引き締まるとの観測が強まった。

米国のLNG輸出が一段と増えているのも、内需に回す天然ガスの逼迫感を呼んだ。11月中旬に米テキサス州コーパス・クリスティで大型のLNG輸出施設が稼働。ヘンリーハブ価格が上がっても「現在の相場でLNGの輸出は経済的に見合う」(米ゴールドマン・サックス)。米国とメキシコを結ぶパイプラインの完成で、天然ガスの輸出も増えている。

日本などが輸入するLNGの契約はなお原油価格連動が多い。ただシェール革命で米国産の輸出が増えるにつれ、アジアでもヘンリーハブ価格に連動させる手法が広がる。原油相場に左右されにくく、値決めの多様化にもつながる。他方、価格が米国の国内事情に左右されてしまう面もある。

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