2019年3月22日(金)

三菱電機子会社が不正 ゴム製品253品

2018/12/4 19:00
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三菱電機の子会社でゴム部品を製造するトーカン(千葉県松戸市)は4日、一部検査を実施しないなど不正に出荷した部品が過去に253品目あり、同社全部品の約2割を占めていたと発表した。耐久性など顧客と取り決めた仕様を満たさなかった事例も発覚した。不正が始まったのは10年以上前。三菱電機の多くの製品に組み込まれ、三菱グループの信頼にも響きかねない結果となった。

ゴム部品の品質不正について謝罪する三菱電機子会社トーカンの松岡達雄社長(写真中央)

同日都内で記者会見したトーカンの松岡達雄社長は「コンプライアンスや品質管理に対する意識の甘さがあった」と話し謝罪した。顧客への説明や再発防止などを実施した後に関係者を処分する。不正が判明したのは1月だが、顧客に説明を始めたのは6月だった。松岡社長は「製品の特定や(品質などの)再評価に時間を要した」と説明したが、一部部品は社内で不正が発覚した後も出荷していたという。

検査や仕様に不正があった部品はエスカレーターの手すりや家電、車両向けに幅広く組み込まれている。対象顧客数は25社だが、多くは三菱電機グループに出荷された。当該のゴム部品を組み込んだ製品は現時点で安全性の問題や不具合に関する報告はないという。

社内に残るデータを調査したところ、少なくとも2008年から不正があった。それ以前から不正はあったとみられるが、出荷記録が2000年以降しかないため始まった時期は正確には特定できないとしている。

退職した品質保証の担当者を中心に部長クラスに至るまで組織的に不正をしていた。合成ゴムを使ったゴム製品には公的な規格はない。

そのため顧客と仕様の取り決めをしたが、それを満たさない独自の社内基準を設定して製造していた。内部監査や品質の確認でも踏み込んだチェックが実施されなかった。納期が迫っていたことなどが、不正の背景にあるという。

第三者を含む調査委員会の立ち上げや品質管理工程の見直しで再発防止を図るという。グループ会社とはいえ、親会社の製品に組み込まれるなどグループのブランドや信頼に傷をつけることになりかねない。部品調達や品質管理の徹底によるグループ全体の管理が改めて求められる。

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