グーグルマップに、お店のおすすめ機能を搭載
グーグル日本法人は4日、地図サービス「グーグルマップ」で個人の好みなどを分析して店舗やイベントを提案する新機能を追加したと発表した。利用者の事前設定や訪れた場所をもとに飲食店の「おすすめ度」を地図上に表示したり、近隣で催される予定のイベントを勧めたりする。地図上に位置情報以外の情報を表示することで利便性の向上につなげる。

新機能は米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」と米アップルの「iOS」を搭載した端末で使える。利用者が食べ物や飲み物の好みをアプリ上で設定しておくと、検索履歴や訪問場所といった情報から解析し「おすすめ度」を地図に表示する。
単に料理のカテゴリーで分けるだけでなく、価格帯や場所も人工知能(AI)の一種である機械学習で分析する。これまでは他人が評価した結果である「星」の数を参考にする方法が主流だったが、個人の好みや行動により即したサービスを提供し満足度を高める。
メディア向けの説明会に登壇したグーグルの後藤正徳シニアエンジニアリングマネージャーは新機能について「体験の決定から実際の訪問までカバーして行きたい」と話した。