リーガルフォース、5億円調達
契約書作成支援スタートアップのLegalForce(リーガルフォース、東京・中央、角田望最高経営責任者=CEO)はジャフコなどベンチャーキャピタル(VC)3社から総額約5億円を調達した。調達資金は開発体制の強化や人材獲得などに充てる。
ジャフコ、京都大学イノベーションキャピタル、ドリームインキュベータのそれぞれが運営するファンドを引受先とした第三者割当増資を実施した。創業以来の総調達額は約6億円となった。
リーガルフォースは契約書の草案をクラウド上に登録すると、人工知能(AI)が瞬時に必要項目の抜け漏れや修正例文などを提示する。主に大企業の法務部門や法律事務所など法務専門家の活用を見込む。これまで過去の契約書や知識などから労働集約的に照合してきた作業を代替する。
価格は月10万円から。2018年8月にベータ版を公開して以来、大企業約70社が利用している。今後対応する契約書の種類を増やすほか、中小企業向けに利用回数などを限定して価格を抑えたサービスや英語の契約書に対応した機能などの拡張を予定している。
リーガルフォースは弁護士の角田望氏と小笠原匡隆氏が17年に設立した。京都大学出身の角田氏は旧司法試験論文を1位合格した実績を持つ。同じく京大で言語処理の機械学習を専門に研究する森信介教授と共同でシステムを開発する。開発陣に東京大学を中心とした技術者が名を連ねる。
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